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【読書感想文】少年の成長が感動を呼ぶ。北欧神話の世界を舞台が舞台の冒険譚『アーサーと金いろのつな ブラウンストーンいちぞくのぼうけん』
「ブラウンストーンいちぞくのぼうけん」は、誰もが一度は聞いたことのある有名な神話をテーマにした、魔法と冒険の絵本シリーズ。そのシリーズ第1弾が、北欧神話が舞台の本作「アーサーと金いろのつな」です。グラフィック・ノベル絵本という、絵と文字が融合した新しい表現形式が特徴の絵本です。
町では変わり者と呼ばれる少年アーサー。アーサーは、町を襲った恐ろしいオオカミから住人たちを救うために、かみなりの神トールと一緒に北欧の神々の世界に旅立つことになりました。
アーサーは、普段は孤独で勇気がない子ですが、冒険の中で友情や信頼を得て、勇敢に成長していきます。トールは、アーサーの持っている金色の鎖が自分のハンマーの鎖と同じだと気づいて、アーサーに興味を持ちます。二人は、海の怪物や巨人やドラゴンなど、さまざまな困難に立ち向かいながら、オオカミの正体やブラウンストーン一族の秘密を解き明かしていきます。
私自身、神話や昔話が大好きなので、この本を手に取った時のワクワク感は格別でした。特にアーサーとトールの友情は、心温まるもので、読んでいると自分も仲間になったような気持ちになりました。一緒に冒険をしている感覚があり、彼らの成長を見守るのが楽しかったです。
また、絵の部分も見逃せません。カラフルでキュート、ユーモラスなイラストが物語を引き立て、視覚的にも楽しませてくれました。とくに、トールの描かれ方は印象的で、神々しい存在感をしっかりと醸し出しています。最後まで、心が躍るような楽しさでいっぱいの絵本でした。