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福井の伝統食づくり~豆和え~

福井県鯖江市の河和田地区で、伝統的なお料理をつくる体験会に参加してきました。


今回のレシピは、
 ● 豆和え
 ● さといものごまよごし
 ● 麩の辛子和え
の3種です。

とってもおいしかった!

教えてくださったのは、地元の「うるしの里いきいき協議会」のメンバーの方々。
河和田地区にある「うるしの里会館」内の喫茶「椀椀」を運営しています。


以前、この「椀椀」さんでいただいた「豆和え」がめちゃくちゃおいしかったので、これはぜひ作らねば!と思って今回参加しました。
「椀椀」さんでは、河和田地区の伝統産業である「漆器」を使い、地元の伝統的な料理をふるまっていらっしゃいます。
どれもすばらしくおいしかったです。

ある日のランチ。漆器に盛られたお料理が美しい。


豆和え

豆和えは、ぜんまいなどの山菜を、煮てつぶした大豆で和えるもの。
お豆腐でつくる白和えとも違うし、大豆の風味と、食感がなんともいえないおいしさです。
山菜の調理も幅が広がりそうです。

河和田では「お和え」と呼んで、「今日は〇〇のお和えをつくろうか」などというそうです。
味付けは、それぞれの家庭の味。
お好みの味で、皆さんつないでいってくださいとのお話でした。

[材料](4人分)
・大豆 2分の1合(65g)
・ぜんまい 10g
・砂糖 20g
・塩 小さじ4分の1

[作り方]
1.豆を3倍の水にひたす(1晩)
2.水はそのままで火にかけ、沸騰したらあくをとりながら30分ほど煮る
  (食べてみて少し固いくらい:「男煮」というそうです)
3.ざるにあげ、水けをきる(煮汁はとっておいて後で補う)
4.温かいうちにボウルに入れ、砂糖、塩を絡ませる
5.フードプロセッサーで細かくし、すり鉢で擦る
  (水分が少なければ3でとっておいた煮汁を足す)
6.ぜんまいと和える

ぜんまいは春に乾燥してとっておいたものを、熱湯で沸騰させることを3回繰り返して戻しておくとのこと。少し出汁などで事前に味付けしておいてもよいみたいです。

グループの皆さんと一緒に、わいわいとお料理できてとても楽しかったです。

和え物は手で混ぜるのが昔ながらのやり方だよ、と教えてもらい、手でまぜてみる。


食文化をつなぐこと

豆和えに親しんできた地元の方と一緒に作りながら感じたのは、
単にレシピ通りつくるだけではなくて、ここではどんなふうに食べてきたのか、どんなふうに作ってきたのか、そんな話を聞くことで、よりお料理が身近になり、親しみを持って作れるような気がしました。

今回のイベントでは、地域の伝統的な食文化を学んだ皆さんが、また誰かに伝えていく伝道者になってほしい、との話がありました。

ユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録されたのが平成25年。
「日本人の伝統的な食文化」として、自然を尊重する精神が食に体現されている習慣、和食そのものというよりも、「和食の文化」が認められているということだそうです。

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されています
 農林水産省HP:https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/

「文化」って何だろうと思うのですが、今回体験してみて、
文字だけの伝承ではなくて、体験を通じて、感覚とか、感動が伝わっていくことなんじゃないかな、と思いました。
参加して良かったです。

いろんなお話を伺いながら、先生に学ぶ


山とのかかわり

最近は、獣害の影響もあり、山に行っても山菜があまりとれず、貴重な食材になってきているとのこと。
昔の豆和えは、大豆よりもぜんまいのほうが多かったそうです。
山が少しずつ変わっていっていることも、地域の人々は小さな変化から感じ取っているのだなと思いました。

戻したぜんまい。山里でも、貴重な食材に・・・。


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今回のお料理教室の模様は、こしの都ネットワーク(丹南ケーブルテレビ)さんでも放送されるそうです!

今後も、同様の伝統料理づくり体験会などするそうなので、興味のある方はインスタグラムをチェックしてみてください。

[主催]鳥獣害のない里づくり推進センター(Instagram:さばえのけもの
[講師]うるしの里いきいき協議会(Instagram:喫茶「椀椀」

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 *やまの文化の発信、やまとまちとをつなぐ活動をしていきます*


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