部屋と過去は繋がっている。
中学2年の頃にいじめられていたことについて、改めて3回に分けて書いてみた。
今現時点で自分がこう捉えているということを言語化する事ができて、とても有意義だったな。
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31才の時に、この人にならなんでも話せるなという人に出会った。その人は療法家で、傾聴を得意としていた。一見どこにでもいそうなオバサンなのだけど、その人と話すといつのまにか自分でも思いがけない事を口にしていたりして。
それで、そのオバサンにお願いして、僕が話してみたいことを聴いてもらうことにしたのだった。
過去のことを話していると、解決に至らなかった事がパッと思い出されて、口に出すと閉じていた扉が開いたような感じがした。その扉を開くとともに、勝手に涙が込み上げてきて嗚咽してしまう。
しばらく嗚咽して、それからまた続きの話をしていると、また解決に至らなかった事が出てきて嗚咽して、それを何度も繰り返す。
繰り返し繰り返して、4時間くらいの時間をかけて自分のことを話したら、自分の過去が絶望で満たされていることに気がついた。
(4時間もの時間をかけて話を聞いてくれたオバサンの体力とスキルには驚いた。今は療法家はやっていないようで、本当にただのオバサンをやっている)
この絶望のニュアンスを言葉にすると、未消化な出来事をそのまま床に放り投げて見ないようにしていて、それが錆びついているような感じ。
たくさんの扉が開かれて、錆びついた未消化物が心の床面を覆い、これはどうしたもんかと思ったが、それからもオバサンはメッセージなどのやり取りを通して一つ一つ丁寧に僕を見てくれた。
そこでオバサンからインナーチャイルドという言葉を教えてもらい、1年間かけて学校でインナーチャイルドを学んだ。
学んだ中で印象的だったのは、過去を一度癒せたと思っても、そこで終わりとはいかないという事だった。
同じ過去でも様々な側面があって、捉え方がある。それぞれは大抵とても複雑に感情が入り組んでいるものだから、こんがらがった糸が一度で解ける筈がないように、過去も、何度も何度もアプローチをかえて見ていく必要があるのだ、と。
本当にその通りで、過去を丁寧に見つめはじめてちょうど10年経つが、未だ終わりは見えていない。
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今回書いた中学2年生の時の話については、取り組みはじめた頃は本当に大変だった。
僕をいじめた相手を今からでも殺してやりたいという物凄い憎しみをたくさん抱えていて、殺してはいけないという当たり前にとても悩んでいた。
学校では、とにかくイメージの中でなら何をしたって構わないから、自分を助けると思って思いっきりヤッちまいなさいと教えてくれたので、
頭の中でイメージしながら、様々な方法で僕をいじめた相手をヤリまくって、それを紙に書き、ビリビリに破いて捨てる事を繰り返した。
相手を呪わなくてもいい。実際に手にかけなくてもいい。あくまで自分を助けるためという前提のもとに、頭の中のイメージでなら何をしたって構わない。
この考えには本当に救われた。
何度も何度も繰り返していくうちに、僕の心の中のサビが取れてきて、自分にも悪いところはあったかもと思う事ができるようになった。
そして、その自分の悪いところを見つめていくと、ひとつの点としては悪いが、もっと大きく捉えればそうでもない事がわかってきたりした。
例えば、僕は決めることが苦手で相手をイラつかせることがあるが、それは色々な事を予測して選べないというはなしで、危機管理能力としてはとても優れているし、分析するにあたって良いところと悪いところを挙げるのにとても役立つ。みたいな、そんな具合に。
そんなことがわかってくると、対処もわかってくるもので。僕は今でも決めることは苦手だが、苦手だということを相手に開示して、少しずつでもわかってもらう努力をするようになった。
こうやって、ひとつひとつ段階を踏んで、自分自身が楽になってきている。
床面にばら撒かれた錆びついた過去も、ひとつひとつ片付けて、それを綺麗に拭いて、磨いて、心のどこに飾ったらステキかを考えるようにもなってきた。
そう思うと、過去を見つめることって、家を掃除して片付けて、ステキにしていくことに似ている。
そういえば昔は部屋にモノが溢れていて、どこから片付ければ良いかわからないほどだったけど、今はスッキリしているし、部屋にあるものを大切に使うように心がけてもいる。
自分の外側と、心の内側は、繋がっているんだと実感する。
部屋と過去も繋がっているってこと、かも。
心を見つめるのを先にするか、部屋を片付けるのを先にするか、それはお好みで良い。
どちらからはじめても、
結局どちらも整っていくことには
違いないだろう。
どちらも、ネットで調べればやり方は簡単に出てくるから、その中から自分に合っているものを選べば良いだけ。
さぁ、
やってみたくなった?
人生、主に過去を捉え直すのに役に立った本。
10秒スイッチは実際に佐藤由美子先生の講座に行き教わった。
当時お金がなくて、なけなしの小銭をかき集め
それをジップロック詰めて行ったことは今でも良い思い出。あの必死さがあったから、今があると思っている。
あの時の自分、本当にありがとう!