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夏休みの出校日

1.出校日

先日出校日がありました。夏休みの中で半日だけ登校する時間が設定されているだけで授業があるわけではないため、生徒たちはリラックスした雰囲気で半日過ごしていました。終業式以来久しぶりに会う生徒も多く、夏休みの思い出話(前半)で盛り上がっている場面も多く見られました。

教師としては非行に走っている生徒がいないかなど、ちょっと気を遣う日でもあります。夏休みに入って、学校の目が届かなくなると気が緩み、学校では認められていない染髪や化粧をして登校するなど見た目ですぐにわかる変化がある場合もあります。それ以外にも、インターネットを通じて知り合った人から悪い影響を受け、学校に足が向かなくなるというような変化を見せる場合もあります。

普段学校に登校していれば細かい変化を見逃さず、いろいろな場面で声掛けをできるのですが、夏休みのように長い時間が空いてしまうと久しぶりに様子を見ることになり、ドキドキすることもあるのです。

今年は大きな変化を見せる生徒はおらず安心しましたが、まだまだ夏休みは長いです。次に会う時までに悪い道に進んでいないことを祈るばかりです。

まあ、教師として様子を確認しておきたい日であるものの、生徒にとっては出校日はめんどくさいだけであり、「早く帰りたい感」が全身から醸し出されていました。

やることを少しやった後には早めの下校。夏休み友達と会う機会が減っていた生徒も少し元気になったのではないだろうか。

2 .夏休みの課題

そして、教師として定番の声掛けが「宿題は進んでいるか?」です。自分が子どもの時には、提出期限ぎりぎりになってから猛烈に進めて何とか間に合わせるタイプだったので、先生が宿題の話をしているときも「はいはい、期限に間に合えばいいんでしょ。」と流しながら聞いていました。要するにほとんどスルーしていたんです。

でも、教師になると一応声はかけます。当時声をかけてくれていた先生たちも、こんな気持ちだったのかなと思う瞬間でもあります。

当時よりはさまざまな課題を計画的に進めるようになったものの、就職してしばらくは期限ぎりぎりまで手を付けず、ある程度期限が近づいたところで一気に終わらせるというスタイルで仕事を進めていました。当然余裕がないので、質があまり高いものはできません。

そのことに気づいて最近は計画的に仕事を進めるようになってきましたが、就職したばかりのころは夏休みの宿題の出し方と同じような仕事の進め方になっていました。

そういう人って意外に多いのかなと思います。

自分の人生を振り返ってみると、中学生や高校生から成長した部分もあるけれど、人間のおおもとになるような部分はこの時期にほとんど完成されていたようにも感じます。それだけこの時期の教育や過ごし方は大きな影響を与えることにもなると思うので、教師として生徒たちをうまく導いていくことができるように心がけていきたいと思います。