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iPadがモニターとして輝く!iPadOS17のUVC対応で活躍の幅が拡大

今年の6月に発表され、秋ごろのリリースに向けてベータ版テストが行われているiPadOS17。

今回は、iPadOS17の中であまり注目されていないけど、iPadの使い方を大きく広げてくれそうなUVC対応とその活用方法について記事にしていきたいと思います。

こちらの記事は、2023年8月に執筆した記事です。正式なiPadOS17のリリース後に
・実際の挙動
・使えるアプリ
・使えるiPad
など、リリース後に分かったことを記事の最後にまとめていますので、ご覧ください。


(1)UVC対応とは?

まずは、こちらのtweetをご覧ください。USB接続したwebカメラの映像をiPadに表示することが出来ています。

これは、今までのiPadではできなかった挙動です。

また、こちらの記事や、

こちらの記事でも、

iPadがiPadOS17でUVCに対応し、外部のwebカメラ入力やミラーレスカメラの映像を使ってFaceTimeが可能になると紹介されています。

XperiaなどのAndroidでは、すでにUVCに対応しており、スマホをカメラモニターとして活用したり、外出先で高画質なYouTube配信などができるようになっています。

カメラのUSB-CがUVCに対応しているものは、そのままUSB-C接続すれば映像を確認できますし、UVC対応していないカメラでも、小型のキャプチャーボードを挟めば映像を入力できます。

UVC対応でなくてもHDMIをUVC変換できる

小型のキャプチャーボードについは、以前記事を書きました。Xperiaへの入力で使えたので、おそらくiPadでも行けるのではないかと思っています。

iPadがUVCに対応することで、UVC対応の映像を表示できるのはもちろん、HDMIの映像ソースもキャプチャーボードを挟めば表示できるようになることを期待しています。

今後はFaceTimeだけではなく、iPadをモニターとして活用したり、入力された映像を配信するアプリも登場するのではないでしょうか。

(2)拡がるiPadの活用

ここからは、iPadがUVCに対応することでどのような使い方ができるようになるかを考えていきます。

① ミラーレスカメラのモニターとして活用

UVC対応のカメラや、HDMI出力に対応したカメラの映像をキャプチャーボードを通してiPadに入力し、写真や映像を大きな画面で確認するのに使えそうです。

iPadのきれいなディスプレイで、撮影した写真や動画をリアルタイムで確認できるメリットは大きいです。

② 外出先からの配信に活用

iPadの身軽さを生かして、外出先からのライブ配信で活用できそうです。

ミラーレスカメラをつないで高画質なライブ配信もできそうですし、ATEMminiなどのキャプチャーボードを使えば、複数のカメラを切り替えながらのライブ配信もできるようになるのではないでしょうか。

③ Windowsなどのサブモニターとして活用(本命)

USB-Cまたは、HDMIをキャプチャーボードでUVC変換したものをiPadで表示できれば、iPadをWindowsPCのサブモニターとして活用することが期待できます。

キャプチャーボードを逆向きに繋げば、WindowsのサブディスプレイとしてiPadを使うことも、iPadのサブディスプレイとしてWindowsを使うこともできるはずです。

iPadとWindowsという別のOSを持ち運び、別のOSとして使ってもよし、片方のデバイスをメイン、もう片方をサブとして使ってもよし。と運用の柔軟性が高まります。

iPadとMacはサイドカーやユニバーサルコントロールなどの連携がありますし、iPadをWindowsのサブディスプレイ化するアプリも数種類あります。

が、職場のPCはiPadをサブディスプレイ化するアプリを入れにかったり、Windowsが多かったりするため、キャプチャーボード経由でiPadをサブディスプレイとして使えるというのは、作業効率アップに効果が大きいです。

先日発表されたGoodnotes6では、年間サブスクリプションで1300円を払えば、WindowsやAndroidでも使用可能になるというアナウンスがありました。

このように複数デバイスをまたいで使えるアプリも、手書きはiPad、キー入力はWindowsとデバイスごとに得意分野で活用できます。

以前、こんな記事を書きましたが、

iPadを授業で使う、Surfaceや職場WindowsPCのサブディスプレイとして使うなど、記事公開時と比べて、より柔軟に使い方や組み合わせを変えることができそうです。

(3)気になる点

気になる点もいくつか有ります。

① ハードウェアでの制限

まずは、どのiPadまで対応しているのかという点です。

ステージマネージャーのように、OSは対応するが、一部機能はMチップ以降ということもあるかもしれないので、USB-CならOKというぐらいの制限であることを願いたいです。

② バッテリー消費

使用中はUSB-Cポートが埋まってしまうので、充電はできません。画面つけっぱなしになるので、バッテリーは結構減りそうな気がします。

こうなるとUSB-Cポートがもう一つ欲しいですね。

(4)iPadOS17 リリース後の追記

iPadOS17のリリース後に判明したことを追記します。

① 実際の活用について

  • ミラーレスカメラのモニターとして活用

  • 外出先からの配信に活用

  • Windowsなどのサブモニターとして活用

  • ゲームのモニターとして活用

の全てが可能になりました。

自分の本命であった、iPad⇔Surfaceのサブディスプレイ化も可能(若干の遅延はある)。

iPad ProをWindowsのサブディスプレイ化
Surface→HDMI→キャプチャーボード→iPad(Camo tudio)

逆に、SurfaceをiPadのサブディスプレイにすることも可能。
iPadがMチップであれば、ステージマネージャー機能でSurfaceをサブディスプレイにすることもできます。

iPadの画面をWindowsに出力
iPad→HDMI→キャプチャーボード→Surface(OBS)

次に、iPadに外部からの映像を表示するためのアプリを紹介します。

紹介するアプリを使えば、カメラやゲームのモニター、外出先からの配信も可能です。

② UVCを活用するためのアプリ

リリース直後、使えそうなアプリは以下の通りです。

  • EasyC@M:250円の有料アプリ、若干動作が不安定なところがある。

  • Camo Studio:無料、複数カメラ使用、録画・配信が可能

〈βテスト中のアプリ〉

  • Pad Display

  • Capture Pro

瀬戸さんのYouTubeでは、各アプリを比較されています。

また、平岡さんのYouTubeでは、Camo Studioの操作が詳しく紹介されています。

実際に使ってみると、現状はCamo Studio 一択かと思います。無料なのにも関わらず高機能であり、iPad版OBSのような立ち位置です。

③ UVCに対応するiPad

UVC機能に対応するiPadは、

iPad Pro 12.9インチ (第3世代)以降
iPad Pro 11インチ (第1世代)以降
iPad (第10世代)以降
iPad Air (第4世代)以降
iPad mini (第6世代)以降

iPadOS 17では、UVCがサポートされサードパーティやディスプレイ内蔵のWebカメラ、デジタル顕微鏡などを接続可能に。 (applech2.com)

とのことで、ライトニング端子搭載の職場iPadは非対応でした。残念。

④ 今後の展望

UVCに対応したことで、iPadの使い方がさらに拡がりました。キャプチャーボードを通すため、若干の遅延があるものの、場面によっては十分活用できるのではないでしょうか。

UVC機能が使えるようになったことで、今後対応アプリがたくさん登場することが予想されます。軽快で遅延の少ないものの登場を期待したいと思います。

以上追記終わり。

(5)まとめ

今回は、iPadOS17で実装されそうなUVC機能について、その活用方法について記事にしてみました。

液晶としての評価の高いiPadがディスプレイとして使えるようになって、活用の幅が広がることを期待しています。

今後も学校の業務効率化やICT活用について記事にしていく予定ですので、関心のある方はマガジンのフォローをお願いします。

また、育児休業についても記事にまとめています。そちらも興味があればぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございます。
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