![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84757137/rectangle_large_type_2_d2aae35ca994d37b09b2f4e08510b0fd.png?width=1200)
地方(山形)の老舗旅館が地域創生への新規事業を着々と仕掛ける理由
今日は少し本業より(広報っぽい)のお話を書きたいと思います。
気持ち良くどんどん書いていったら、「地方の中小企業がどんどん観光化することで日本全体が観光地化していく」みたいな少し大きな着地になってしまいました💦
「創業70年の日本旅館」って聞くとあなたはどういうイメージを持ちますか?
「歴史」・「由緒」・「文化」・「和」・「雅」などこのようなイメージを抱く人も多いと思います。
私が勤める古窯も例外なくそんな感じで、県内では特にそのイメージを色濃くお持ちの方が多いかなと感じています。
今日はそんな古窯を少し俯瞰してグループ全体でみた広報担当目線であり、これから新規事業を立ち上げようとしている当事者目線で「古窯グループも水面下では実は様々な変革が起きていた」ことについて書いていきたいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1660538677884-0RCKTAGRcP.jpg?width=1200)
変革はコロナ禍よりも前、2018年に株式会社古窯ホールディングスの立ち上げを機に、毎年新規事業を展開しています。
・2018年 山形県初のプリン専門店「山形プリン」
・2019年 「あつみ温泉 萬国屋」の経営継承
・2020年 山形県初の体験型グランピング「yamagata glam(ヤマガタグラム)」
・2021年 ケーキ専門ECブランド「たったひとつのアニバーサリーケーキ」
そして2022年12月には山形市黒沢温泉 悠湯の郷ゆさ内に「おふろcafe」開業が控えています。また、おふろcafeの開業と同時に更に同施設内に別ブランドもオープンする予定です。
<おふろcafe 参考施設>
![](https://assets.st-note.com/img/1660541255453-WOJd01yIUv.jpg?width=1200)
このように旅館事業を中心に、少しずつ事業領域を拡大しているのが現在の古窯グループの全体像になっています。
既存事業の運営を並行しながら新規事業プロジェクトを組んで立ち上げている訳ですが、時間的にも人的リソースにも限りがあるので重なると厳しい時期もあります。
なぜ新規事業を増やし続けるのか?
![](https://assets.st-note.com/img/1660544641668-ktjRMbLa1m.jpg?width=1200)
古窯グループでは、このようなグループビジョン・ミッションを掲げています。
新規で発生する事業は全てこの条文に適合することが開業条件であり社内ルールです。
これが決まっているとこの職場で働く理由がより明確になるし、そこに想いも積みあがっていきます。
「それなら旅館だけを増やしていけば良いのでは?」と思う方も多いと思います。
昔から旅館は地域密着型産業であり、地域と深い関わり合いを持つことで他の産業とも共存してきた背景があります。今もそれは変わりません。
そして観光産業における宿泊施設の影響度合いもとても大きいものです。
しかし、我々のミッション・ビジョンを、
「山形の関係人口を増やし、山形のファンを作る」という少し俯瞰したワードで実現させようと考えてみるとどうでしょう。
旅館以外の事業を増やすことは、今まで旅館という場所でしか出会うことができなかったお客様以外とも接点や繋がりが増えることになります。
今まで出会えていなかったはずの様々な世代にリーチして、古窯との関係性を長期間で築いていけるというメリットはとても大きいです。
ネットの普及により昔よりも更に多種多様な感性が共生できる時代になり、多くの業種で山形の魅力を創出できるようにもなりました。
山形の関係人口を増やしていくには、旅館自体の魅力も磨きながら「山形の魅力を地域の特色にあわせて、生み出すチカラと発信するチカラ」が必要になってくると考えています。
これまでご当地プリンや村山市にグランピング施設を展開するなど、地域の魅力を生み出すチカラとして多くを学び展開してきました。
映像広告事業に関しても発信面でダイレクトにこれを結び付く事業なのでとても必要性を感じています。
旅館業もそれ以外の業種もどちらが大事でどちらを選ぶということでは無く、どちらも必要でどちらもやった方がより相互作用しながら良い結果に結びつくよね。という感覚です。
観光産業という枠組みですら、これまでは宿泊施設やお土産屋さん、テーマパークなどが代表するような座組で機能してきましたが、今となっては様々な企業が自社製品を観光コンテンツに結び付けることができるようになったという時流もあると思います。
既に日本全土が観光化へ進むベクトル軸にシフトしはじめている可能性があります。
このような考えのもとに今の古窯グループは地域に生かされ、今後も進化していくのだと私は考えています。
カメラが趣味で東北の自然が大好きで、発信することも好きな私は自分の好きな事と企業の方向性が同じで、とても恵まれている環境だと最近よく思います。
だから頑張ろうと思える。
私のSNSはこちらからどうぞ!
Twitter:@LaLaMyuuu
Instagram:@junichi_kowata