灯油卒業式
灯油の利用がこれから増えるこの時季に、
灯油生活を卒業する。
その選択が正しいかどうかは、
これから灯油なしの冬を過ごしながら検証していく。
エアコンは3台ある。
でもエアコンの稼働は夏の冷房だけ。
他方、
灯油ファンヒーターと円筒型灯油ストーブは計4台あった。
でも稼働は冬だけ。
よくよく考えても考えなくても
二重所有であることが分かる。
そこに所有の無駄を感じていた。
広く一般的には、
夏冬での冷暖房器具の二重所有を特に無駄として捉えず、
普通と見なす。
しかしミニマリズムで考えるともっとスマートにする余地は残されていた。
暖房器具の出し入れも清掃も、灯油の買い足しや給油も、
エアコンがあるのになんか無駄じゃないか?と。
ファンヒーターに至っては灯油だけでなくコンセントにも繋がないといけない。もうちょい上手なエネルギーの使い方があるだろう?
けどうちは借家だし、家ごとエネルギー管理をビルトインでデザインする状況にはない。そもそも家を持つことは今のところライフプランに入れていない。
昨日2ndストリートにストーブを出しに行った。
3台は製造から5年経過していたので買い取ってもらえず、
1台は2018年製造だったので売れた。
今から残り3台は町のごみセンターに出しに行く。
20ℓの灯油ポリタンクと電動ポンプも処分する。
退路を断つ。
うちは気密断熱性が必ずしも万全ではないので、
エアコンだけでは冬は心許ない。
何でも早い妻が、早速ヤマダデンキで遠赤グラファイトヒーターを買ってきた。
既にある装備(エアコン)+グラファイトで、
この冬を過ごせるか検証する。
今冬のエアコンの電気代が上がることは確実だが、
灯油を使っていた頃の消費ペースもなかなかのもんであり、
灯油をせちごうてる時間と労力と費用を総合すると、
エアコンの電気代でトレードオフしてもいいと考えた。
あとはオフシーズンの保管場所とメンテナンス、
引っ越す場合の身軽さも、
可処分時間・可処分費用を総合的に勘案する際のポイント。
目指すライフスタイル(ノマド生活)、災害時のフットワークを全部考慮すると、今回の灯油卒業の正解が見えてくる気がする。
冬の灯油の匂いには思い出が詰まっている。
秋のキンモクセイの香りが秋の記憶を呼び起こすのと同じように、
冬の灯油の匂いは子どもの時からの冬の思い出を惹起する。
そんな思い出だけ脳の引き出しにしまって、
今から灯油、卒業する。
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