「~しないでください」よりも「~しましょう」と伝えたい―肯定的言い回しのすすめ―
こんにちは、中山 泰地です。
昨日は
「ネガティブワードは使わない」
といった記事を投稿しました ↓
今日は私の仕事、
リハビリテーション場面での言葉の使い方について、
私が意図的にこうしているというお話です。
私の経験則が中心ですが、
↓ こちらの論文も参考にさせて頂いております。
リハビリテーション場面では基本、
対象者に肯定的な言い回しを使うようにしています。
× ドシンと座らないでください
〇 ゆっくり座ってみてください
× 歩幅は小刻みにしないでください
〇ゆったり大きく歩くようにしてみてください
伝えたい内容は同じですが、
口から言葉で出る前に頭で変換します。
「しないでください」は過去の話。
「してみてください」「しましょう」は未来の話。
リハビリテーションは
これから未来の変化や維持を期待するプロセスなので、
過去の話をするとせっかく続いている流れを止めてしまう…
対象者を"水の流れ"とすると、
療法士は流れの方向を誘導したり、
流れを邪魔する石を取り除いたり、逆に石を置いて流れを緩やかにする存在
…そんな風に個人的には考えています。
先ほどの論文の一部引用です ↓
↑ 本文中でも
声掛け・言い回しは理学療法技術の一つとして扱われています。
"たかが声掛け"ではありません。
自分の技術だと思って
私自身も意図的に声掛け・言い回しを変えるようにしています。
時には敢えて否定的な言い回しで対象者に強く当たることもありますが、
肯定的な言い回しで声を掛ける方がいい結果に向きやすいと。
引用論文の本旨とは異なりますが、
誰しも優しくされたいのが人情ですよね◎
対象者への声の掛け方は療法士によってさまざまです。
療法士のキャラクターが大いに出ますし、
その療法士が声の掛け方をどれだけ重要と認識しているかにもよります。
いわゆる「ハンズオフ」の関わりです。
一方で「ハンズオン」の(徒手的な)関わりを
ないがしろにする訳ではありません。
「ハンズオン」の介入が有効に働くためには
「ハンズオフ」の声掛けが不可欠であるという位置付けです。
時には
声の掛け方次第で対象者の自発性が増し、
「ハンズオン」の直接的な介入が不要になることも経験します。
ただし最後は療法士の好みであるとも感じています。
療法士の地の人間性が出る部分かも知れません。
突然ですが
自分は人とは違うと自認しています。
それは自分が非凡であるとかいう自慢話ではなく、
自分はHSS型HSPの傾向があるという点において
人とは違うということです。
しかしそんな傾向は今の仕事に有効に働いています。
理学療法士としてはまだ道半ばですが、
「人に寄り添う」という点では誰にも負けない自信があります。
HSPだからこそできることだと考えています。
(HSPについてはまた機会があれば綴ります)
そんなこんなで
「しないでください」よりも「しましょう」の方が
私は好きです。
自分も対象者も使ってうれしくなる言葉を
これからも使いたいと思います。
今日もありがとうございました。
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