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普通、専門畑しか専門畑を知る由もない
ふるさと納税の返礼品、
うちはトイレットペーパーとティッシュだ。
ふるさと納税の返礼品は、
肉や海鮮や商品券ではなく、
トイレットペーパーとティッシュだ。
先日届いた眼前のトイレットペーパーを、歯を磨きながら脱け殻のように思考停止して眺めてたら、思考が展開された。
(トイレットペーパーの作り方とは?)
箱の表示は「株式会社○○紙業」。聞いたことがない、大手じゃない製紙会社。大手じゃなくても製紙する。製紙の技術は広く共有されてる。
古くは大陸から伝来したんやっけな?脈々と代々継いできた製紙業の一家一門ならいざ知らず、途中から参入した会社、どうやってその技術を知る?
分家、分家、分家、分家…。
分家を繰り返すのかな?そうして技術の裾野は広がるのか。
その世界では広く共有されてる。しかしそれ以外の世界では、その技術が何たるかを誰も知る由はない。
高度な技術、というより独自の技術。
独自の技術を必要とする業界は新規参入の障壁が高そう。
ラーメン屋は脱サラして始めるには丁度いいのかも知れない。
でも製紙業は脱サラして「よし、やるか」はできない。
製紙業、設備投資どうする?どうやって作るの?紙漉きからやってる場合じゃないだろ?
謎が多いんだよ。
ラーメン屋が簡単というわけじゃあない。
ラーメン屋もムズい。ラーメンの技術は独自のものだし参入障壁も低くない。
あくまでこれは例えだ。程度の問題だ。
脱サラ後の選択肢にラーメン屋と製紙業どちらか選べと言われれば、おそらく軍配はラーメン屋だ。
それだけ、製紙業は専門畑では共有されていても、一般にはオープンとは言えない世界の技術だな。
専門畑のことは普通誰も知らないもんだ。
翻って
僕は医療業界、とりわけリハビリテーション、とりわけ医学的リハビリテーションから社会的リハビリテーションの業界にまたがって暮らしている。
よく理学療法士はじめリハビリテーション専門職は、世間からの認知度の低さが議論になり、職能と学術の両輪で啓発活動を行ってきた。
知ってもらうために先達らは必死になってきたのだ。
そうやって…
リハビリテーションって何?
理学療法って何?
それぞれの言葉の意味やイメージを、
一般の方に知られてたり知られてなかったり。
僕らの仕事を広く知ってもらうことは、利用する人にはもちろん僕らにとっても必要だと思う。
ただね、結局専門畑だからね。
知られなくても当たり前じゃないかと。
別に普通だ、きっと。
専門畑のことを専門畑じゃない人が知らないのは普通だよな。
普通、専門畑しか専門畑を知る由もない。
製紙業じゃない僕が製紙業のことを知る由もない。
リハビリテーション専門職じゃない人がリハビリテーションのことを知る由もないのだ。
知る由もないのだから、知られるための活動は続けても、知られにくいからと言って落胆しなくてもいい。
それが普通だから。
普通は、専門畑しか専門畑を知る由もない。
…そうやってトイレットペーパーを眺めながら歯磨きを終えた。
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