『パパラギ』 エーリッヒ・ジョイルマン
西サモアの酋長・ツイアビが出会ったヨーロッパ社会の奇妙な白人たちの習慣は、ドグ子たちにとって当り前の毎日が、本当は当たり前でないことを教えてくれる。
この本は1981年に日本語版が立風書房から出版され、100万部のベストセラーとなり、2009年に文庫化され、今まで版を重ねてきているんだドグ。(*´Д`)
以下、ドグ子が衝撃を受けた中でも
最も痛いと感じた白人社会、引いては文化的な生活の悲しさをお届けするドグ〜!(*´Д`)
『パパラギ』エーリッヒ・ジョイルマン より
ヨーロッパの町では、 時間のひと区切りが回ってくると、恐ろしいうなり声
や叫びが起こる。
時間のこの叫びが響きわたると、パパラギは嘆く。
「ああ、何ということだ。
もう一時間が過ぎてしまった」
そしてたいてい、大きな悩みでもあるかのように悲しそうな顔をする。
ちょうどそのとき、また新しい一時間がはじまっているというのに。
これは重い病気だと考えるしか、私には理解のしようがなかった。
「時間が私を避ける」 「時は馬のごとし」「もう少し時間がほしい」 |いずれも白い人の嘆きの声である。
これはある種の病気かもしれぬ、と私は言う。なぜかというとこうなのだ。かりに白人が、何かやりたいという欲望を持つとする。そのほうに心が動くだろう。
たとえば、日光の中へ出て行くとか、川でカヌーに乗るとか、娘を愛するとか。しか
しそのとき彼は、
「いや、楽しんでなどいられない。おれにはひまがないのだ」
という考えにとり憑かれる。だからたいてい欲望はしぼんでしまう。時間はそこにあるのに。
私達の生き方を、根底から問う一冊。
「究極の客観視ですよね」(八戸市の木村書店ポプ担さんの名言!)
ぜひご一読を!
ドグドグ〜!(*´Д`)
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