離れた家族からの電話。
私の家族は一緒に住んでいる93歳の母と、東京にいる妹だ。愛媛県と東京、そこに距離はあるが、最近はその適当な距離がいいと思うことがある。
私にはどんなことでもストレートに思う事を言ってくる母が、妹からの電話だと別人になっている。私から見れば、頑固でめんどくさい母だが、妹からの電話に出る時は借りてきた猫状態だ。
声はワントーン上がって、突然機嫌がよくなり、ニコニコと明るい声で答えている。
私は時に母の頑固さにへきえきして、突き放したように冷たく話すことがあるが、妹は私と違って、極力優しい言葉で、寄り添うように話している。だから母にとって妹からの電話は、天使の声に聞こえるのだろう。
日常生活のちょっとしたアドバイスや健康に関することも、妹の話には素直に応じている。
最近私は母へのメッセージを妹から伝えてもらうようにした。そうすると私が言うよりも、いい感じで母に伝わるのだ。
私と母の間に、妹の電話を通したコミュニケーションが入る事で、上手くいくことが多い。
親の介護や介助で悩んでいる人は多いと思う。
直接会話することで軋轢が生まれることもあるが、私たち親子のように、遠く離れた妹の言葉が緩和剤になるケースもある。
お年寄りをいい方向に仕向ける接し方ではないだろうか。
私は妹に感謝している。
遠く離れていても彼女がいることで私のストレスが解消されているのだ。私も母もお互いにそれぞれを気遣っているのだが、ボタンの掛け違いで小さなトラブルを生んでいる。そんな時に離れている肉親の言葉が、お年寄りの心の扉をたたくのだ。
だから私は妹に頼る事にした。もっと早く気づいていれば良かったと思う。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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