私がいた場所を振り返る
今、振り返ってみて私は本当に刺激的な素敵な場所にいたなと思います。私にとても合っていたんです。私は地方の放送局で43年間仕事をしました。大学時代のアルバイトからのスタートでした。
まったくの素人から私のマスコミ人生は始まったのです。初めて声が電波に乗ったのは昭和51年の春です。初仕事は中継コーナーのリポーターでした。愛媛県松山市の恒例の春のイベント「お城まつり」からの中継でした。しゃべりの勉強もしないでよくマイクの前で話せたと思います。恥ずかしいくらい下手でした。
入社してからは実力不足に悩みましたが、自分なりに努力しました。毎日欠かさず発声練習を重ねることで、いつしか響きのいい幅のある声で話せるようになりました。好きな事だから続けてこられたんだと思います。
多くの人に出会うことが出来ました。様々なお話を伺い人生を生きる上でのヒントをたくさんもらったことは私の宝物です。仕事を通じて学んだことが本当に多かったと思います。
伝統的な行事などの取材を通して地元の事を数多く知りました。私が住んでいる地域が本当に素敵なところだと知ることが出来ました。
ニュースの取材や数々の情報を伝える事で、時代を学びました。目をそむけたくなるような嫌な事、微笑ましい出来事、理不尽な事、耐えがたい事その多くの事象を自分の日常に置き換えて考えてみることも出来るようになりました。
刺激的な日々でした。次々に新しい事にチャレンジすることを求められ、そのために努力を惜しみませんでした。その学びが今に生かされています。
美味しいものを知り、楽しい事に挑戦し、情報を探し出し、分かりやすく伝える努力をしました。私にとってキラキラした毎日だったと思います。
そんな日常を仕事として経験できた出来たことに感謝しかありません。
私は43年間働いたマスコミと言う職場で得た多くの体験や知識で、今こうしてリタイヤからの人生を再び創作活動に生かして生きています。
noteに日々投稿し続けていることもきっとこれからの私に何かを残してくれるはずです。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《あんたのためにファッション雑誌見よったよ》
リビングでくつろいでいるばあばと。
「最初はお父さんと隠れてあんたの活躍を見に行きよったよ、上手にできとるんかなーと心配しながらお父さんと話よったんよ」
「ありがたい事です」
「昔は毎日家でも練習しよったねー、家でハラハラしながら聞きよった、今は大丈夫じゃけどね」
「・・・」
「私は、あんたがいた場所が私の思い出にもなっとるよ、あんたのテレビは欠かさず見よったし、洋服のアドバイスのためにファッション雑誌も見てコーディネイトを研究しよったんじゃけん」
私の思い出話に母のコメントがどんどん続きます。私の職場人生はきっと母にも楽しい思い出なんだと思います。
【ばあばの俳句】
噛みしめるスジ肉旨しおでん鍋
冬の懐かしいシーンと言えば屋台のおでんです。家族で食べた記憶が鮮明に残っています。大根、スジ、こんぶ、ぎんなん、ちくわ、こんにゃく、じゃがいも、豆腐。湯気の立ち上る中でどれを食べようかと選ぶのが楽しいんです。
お店ならではのカラシをほんの少しつけて噛みしめながら味わうスジ肉の味、美味しかったのを覚えています。母はそんなシーンを詠みました。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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私の仕事人生のスタート(初めてのリポート)
系列局でグランプリをいただいた時
また明日お会いしましょう。💗