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ばあばがパワーを貰う氷上のプリンス

朝、ばあばがいつも以上に長めに仏壇に手を合わせ、お経を唱える声にも一段と気合いが入っています。

「お母さん、今日はまた、入念じゃあね」と言うと、

あんた今日は、羽生君が滑るけんね仏さんにお願いしよんよ、羽生君のためにね」と、張った声が返ってきました。

90歳の母は、スポーツにはとにかく疎く、サッカーも野球も、ちんぷんかんぷんなのですが、そのスポーツ無関心のばあばの心を動かしたのが、羽生結弦選手です

フィギュアスケートの大会に、羽生選手が出場する度に、ばあばの入念なお経の儀式が行われます。

母は、60歳以上も年下の青年からいつも頑張りのエネルギーをもらっているのです

先日の世界選手権の日も、もちろんライブて観戦していました。

ベッドに座り込んで羽生選手の出番を待ちます。
まるで自分自身が試合に臨むような緊張した表情で、「ノーミス、ノーミス、がんばってねー、いつもながら、美しい」と、言いながら手を握りしめて見守ります

きっと多くの羽生ファンがそうしていると思いますが、ばあばの心は氷の上にあるのです

羽生選手には申し訳ないのですが、ばあばも一緒に4回転を飛んでいる気分なのです

足腰が弱いばあばが氷上に心を馳せることができるスポーツとは何て素晴らしいんでしょう

わずか数分間に、最高の演技をするために、人生の貴重な青春の日々を練習に費やし、怪我をしても、思いもよらない、ミスをしても、自らに問い直し復活を果たしてきた氷上のプリンスがたまらなく好きなのです。

持ち前の負けん気と、冷静な判断力、目標に立ち向かう精神力、神々しいまでの演技、そして自らを冷静に分析して、言葉にする、コミュニケーション能力、そのすべてを、母はスケーターとして人として、尊敬しているのです。

母にとって、絵画の師匠は江戸時代の画家の伊藤若冲、そして、人生の克己心の師は羽生結弦選手なのです。

氷の上で私たちを魅了するために懸命に努力している青年から、ばあばはたくさんのことを学び日々のエネルギーに変えているのです。

羽生結弦選手、あなたは90歳のばあばに、命を与えているのです。これからも、気力溢れる演技でばあばにバワーを送って下さい

私は、そんなばあばの姿を見ていて、スポーツの果てしない力を感じています。

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【毎日がバトル:山田家の女たち】

「あの人の一生懸命なところが好きなんよ私も何事も一生懸命に自分に鞭うちながらやりよるけんねー、じゃけん、羽生君と同じ、羽生君は、足を負傷しても再起するし、その克己心が素晴らしいんよ」と
羽生愛が止まりません。

「お母さんは、羽生選手からフィギュアスケートの面白さを知ったんよねー」

「ほうよ、羽生結弦さんがおったけんフィギュアスケートが思いっきり好きになったんよ

氷上のプリンスの活躍がばあばの元気を駆り立てています

【ばあばの俳句】

 春嵐スポーツマンの魂(たま)燃ゆる

順調な中に、突然のスランプやハプニング思いもよらない試合結果になったとしても、スポーツに身を置く人はそれをバネにして立ち上がる、そんなスポーツマン魂を詠んだばあばです。

果てしなく練習をしていても、やってくる春の嵐、そこでくじけないその心が人を強くしまた見る人の心を動かすんだと思います。スポーツの魅力はそこにもあるのかも知れませんね。

▽この記事の中の「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」は毎日、音声配信しています。20時前後に発信している「フリートークでこんばんは」もお聞きいただければ嬉しいです

今日もたくさんの記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただきありがとうございます。


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