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ソースの匂いの魔法
物凄くお腹が空いたなと思う時に私が無性に食べたくなるものがあります。
「焼きそば」です。
焼きそばが食べたいと言うよりもむしろソースの匂いが嗅ぎたくなるのかも知れません。
鉄板の上でソースが焦げている匂いは、人を誘う魔力があると思います。
小さい頃、お祭りや縁日で露店が出ていて、食べたくても、母にダメだと言われて、泣く泣く我慢した記憶が甦ります。
懐かしさと共に、幼い頃の我慢を思い出すのです。
今では母に止められることもないので、おやつの時間や夜遅く小腹がすいた時にインスタントのカップ焼きそばを食べる事があります。あの独特のソースの香りを嗅ぎたくなるのです。
お湯を沸かして、三分待って、湯切りをして、最後にソースをかけて混ぜる時の、あのソースの匂いは、幼い頃の祭りの記憶と重なります。
一口食べて「これこれ、この匂い、たまらないなー」と思いながら食べ終わった後の不思議な罪悪感。
「あー、また食べてしまった」
「止めておけばよかった」そう思いながらソースの匂いに満足しているのです。
「匂いではなく、香りと書くべきなのに、何故か匂いと書く私」ソースの匂いにはそんな俗っぽさも感じます。
時折、本格的に作ってみようと思い、市販の麺で、自分のオリジナルの焼きそばを作ります。
麺をほぐすときには、お酒を使い、野菜をたっぷり入れて、ウスターソースと、お多福ソースと、ケチャップと、醤油を適量混ぜて、複雑な味にして仕上げます。
ソースを回し入れて、香りをつける時が私の至福の時間です。
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出来上がった焼きそばに、極上の花かつをかけて、私流の焼きそばの完成です。
あー、またあの匂いが恋しくなりました。
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【毎日がバトル:山田家の女たち】
《麺はやおなりすぎたらいかん》
「前は焼きそばよう食べよったんよ、ソースの匂いがええんよねー、
あんたが作る焼きそば美味しいよ、私はキャベツがいっぱい入っとんが好きなんよ」
「お母さんは本当に食べ物にうるさいけんねー」
「麺はやおすぎたらいかんわい、それとソースが決めてよね、あんた美味しいと思たら、ソースにいろいろ入れとるんじゃねー、ケチャップまで入れとるとは、こだわっとるねー」
母は本当に味にうるさいので、私も大変ですが、焼きそばは気に入ってくれているようです。ソースにこだわった甲斐がありました。
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焼きそばは春のキャベツで私流
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この文章を書いていて無性に焼きそばが食べたくなった私は、早速作る事にしました。
その様子を母が句に詠んでイラストとコラボしてくれました。
焼きそばの具材は様々ですが、必ず旬の野菜が入ります。
柔らかくて甘い春キャベツを入れると美味しいんですよね。
母の好物です。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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また明日お会いしましょう。💗