私が求めるもの周りに求められるもの
私は昨年の春、定年退職するまで、43年間仕事を続けてきました。仕事を通じて本当に多くの事を学び、成長させてもらいました。
今日はその間に学んだことの一つをお話します。
それは自分自身が仕事に求めることと、周囲が自分の仕事に求めることのギャップを埋める努力をすることが、自分自身の成長につながるんだと言うことです。
私の仕事人生はアナウンサーとしてスタートしました。仕事が出来るか出来ないかと言われると、きっと出来ないタイプだったと思います。
アナウンサーなのに、上がり症で表現力に乏しく、臨機応変さが無い、出来の悪いアナウンサーだったと思います。
それでも新人の頃は、「上手く出来ない、コツが分からない、教えてください」でどうにか乗り切っていました。しかし入社2年目になり後輩が入ってくるとそうはいきません。
未熟な私が、後輩を指導することになるのです。
今、思い返せば、後輩が入ったことが出来の悪い私のお尻を叩いてくれたように思います。後輩を責任をもって指導するためには私が上達し、一歩前を歩くしかないのです。
まだまだ自分自身が学びたいモードなのに、周囲からは教えることを求められ、求められることに応えることで、自分自身も成長しました。
入社5年くらいになると仕事の要領や面白さが分かってきて、仕事に対する欲も出てきました。
新人の頃は、かわいい愛されキャラだったと思いますが、後輩が入ってしばらくしてからは、鼻息の荒い女子アナだったように思います。
そして、入社して10年、系列局のアナウンサー間で年に一度行われるコンテストでグランプリを獲得して以降が、アナウンサーとしての仕事人生の大きな試練でした。
アナウンサーとしての仕事が少なくなり、指導的立場にいることを求められたのです。
私はそれから40歳までの10年余り、自分が求めるものと周囲が求めるもののギャップを埋められない日々を過ごしていました。
そして50歳代に入ってから、ディレクターへの転身を求められました。私が求めるものと周囲の求めるもののギャップがこの上なく大きくなったのがこの時期です。
私はこのギャップを埋めるために、ディレクターとしての業務を学び、制作活動をひたすら続けたことで、充実した職場人生を過ごし、定年を向かえて、今に至ります。
私がお伝えしたいのは、自分が求める事にこだわらず、周囲が求める自分になろうと努力すれば、それが間違いなく自分自身の成長につながると言うことです。
今から思えば、そのギャップを埋める作業が私を大きく成長させてくれたように思います。
今、周囲の期待や要望に苦しみ悩んでいる方がいらっしゃるとしたら、頑張って乗り越えることがあなたを強くすると伝えたいです。私の経験からの言葉です。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《周りから試練を与えられるんは、幸せかもしれん》
朝ご飯に鍋焼きうどんを食べた後の、ばあばとの会話です。
「いっつも同じじゃダメじゃわいね、成長せんといかんけん、それにはチャレンジが必要よね、周りから試練を与えられて、チャレンジできるんは、幸せかもしれんねー」
「自分のことが十分じゃない時に、人の面倒を見ないかんのは、大変なんよ」
「あんたも言よったろう、人に教えることで学ぶ言うて、人を指導せないかんということになったり、何かこれまでにない山を与えられたら登ったらええんよ、求められたら大きならい」
何と重い言葉なのか、そうです、求められる自分になる努力をすれば、きっと達成した時に大きくなっているはずです。その事が昔の私には理解できていなかったのです。
【ばあばの俳句】
暖かや背(そびら)に聞きぬ里なまり
暖かは春の季語です。暖かい春の日に、郊外のショッピングモールに出掛けた母の思い出を詠んだ句です。
訪れた大型のショッピングモールには県内各地から大勢のお客さんが訪れます。
ふと、背(そびら)、背中の後ろからは里なまり、方言が聞こえてきました。その里なまりを聞いて、ほのぼのした気持ちになった母、なぜか、方言には人の心をほっとさせますね。
「ほじゃけど」「ほーなん」「どしたん」「ゆっくりいこや」何とも心安らぐ響きがありますよね。
▽この記事の中の「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」は毎日、音声配信しています。毎日、20時前後に発信している「フリートークでこんばんは」もお聞きいただければ嬉しいです。
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また明日お会いしましょう。💗
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