新聞に親子の名前が並んだ時
幸せは突然やって来るんだなと思う出来事がありました。
あまりにも嬉しかったのでつぶやきに投稿したくらいです。
今日は私たち親子に訪れたハッピーな出来事をお話します。
その日の朝、母と私は向かい合って座っていました。
少し遅い朝ごはんを食べていた私。
母はいつものように新聞に目を通していました。
静かなリビングで、母が突然大きな声を出したのです。
「わー」
私はその声に驚きました。すると母が今度は拍手を始めました。
「お母さんどしたん」と聞くと、
「あんた、私の俳句が、新聞に出とるがね」
と、言います。
「お母さん、何の俳句、何で出とん」と聞くと
「松山市の俳句ポストに入れた俳句、1100句以上の中から選ばれたんじゃと私、入選したらしいわい」
「ほー、良かったねー、凄い、そう言えば、私も投句しとったな・・・」
私たちが住む愛媛県松山市は正岡子規や高浜虚子など多くの俳人を生んだ街で俳句がとても盛んです。最近の俳句文化を牽引している俳人の夏井いつきさんも松山市在住です。
町には正岡子規の世界を通して、地元の歴史や文学に触れられる子規記念博物館があって、俳句や文学にちなんだイベントがたくさん開かれています。
そんな松山市にあるのが「俳都松山俳句ポスト」です。
ポストは市内に90以上あって、道後温泉や松山城などの主な観光地やホテル、神社などに設置されています。
ポストのすぐ傍には投句用紙があって、誰でも自由に投句出来るのです。
その俳句ポストは3か月に一度開けられて、たくさんの投句作品の中から特選3句と入選20句が選ばれるのです。
その日、母が読んでいた新聞に、たまたま入選者の紙上発表が出ていたのです。事前のお知らせがなかったので、偶然、新聞に自分の名前と句を発見した母は大喜びでした。
ところがです・・・。
母の入選句の横に目を落とすと、その隣に私の名前と句も紹介されていたのです。
「お母さん、私の句も入選しとるみたい、名前が載っとる」
「あーホントよ、私の名前ばっかり見よった、あんたも入選したんじゃねー、わーこれは凄い」
「お母さん、親子で入選じゃと、こんなことがあるんじゃねー」
「あんた、これは嬉しいねー」
二人のテンションはもう最高潮でした。
俳句ポストの入選句に親子して選ばれたのです。
私は母が俳句ポストに投函する様子を見ていて、自分も詠んでみようかなと思い、句を投函するようになりました。
二人が入賞した句は、道後温泉を訪れた時に詠んだものでした。
母は「今日は大安じゃけんねー、ええことがあるんよ、良かったねー」と大喜びです。
親子の名前が新聞に隣同士に並んでいるなんて、私にとっては一生の宝物です。
私たちの入賞句をご紹介します。
冬麗ら鷺の降り立つ出湯の里(娘)
親と子の絆深まる出湯の秋 (母)
松山を訪れた時には俳都松山俳句ポストに投句なさってみてはいかがですか。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《二人が入選して良かったわい》
「新聞は読むけど、文化欄は後回しじゃけんね、何となく見よったら私の名前があってたまげたんよ、ほんで何回も名前を見よったんよ、ほじゃけど隣のあんたの名前は目に入らんかったわい」
「二人が入選して良かったね」
「ホント、最近にない喜びじゃった、俳句を詠んだ日のことが頭に浮かんだんよ、この新聞は一生残さんといかんわい」
二人三脚でブログを発信して、お互いに協力しながら頑張っている二人にとって本当に素敵な贈り物になりました。
如月や俳句親子に幸あふる
私たち親子にやって来た2月の幸せなひと時を詠みました。お互いに切磋琢磨しながら毎日続けているイラストと俳句のコラボ作品の創作で、私たちもきっといつの間にか磨かれているんだと思います。
頑張っていたら幸せが巡ってくるんだなと母と二人で幸せを噛みしめました。
最後までお読みいただいてありがとうございました。たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。
また明日お会いしましょう。💗