私の中の良い子悪い子
68歳の私は、いつまで経っても大人になれません。
数々の人生経験の中で、たくさんの事を学んできているはずなのですが、幾つになっても悩みや葛藤が尽きないのです。
中でも一番は人間関係です。
すべての事を受け止めて、菩薩のようになれればいいのですが中々そんな風にはいきません。
人の価値観はそれぞれ違っていて、一人一人のこだわりが年齢を重ねるごとに強くなるのです。もちろん相手を受け入れる許容範囲も歳と共に広くなるので、自分の感情を上手くコントロールして、心の中で納得することが出来れば問題ないのですが、時々、「これは許せない」と怒り心頭になる事があるのです。
そんな風に感情的になる自分が大人げないと嫌になるのですが、どんなに経験値が高くてもこの感情はどうしようもありません。
そうなると自分の中のバランス感覚が崩れてしまって、嫌な私が顔を出すのです。
不思議な事に私の場合、良い子と悪い子が隣り合わせにいて、バランスが崩れると悪い子がいたずらっぽい表情で「ほーらね、やっぱり、イヤな奴」なんて言っている時があります。
それもしばらくすると、ケロッとして「まあ、誰にでもある事だから、大目に見ておこう、許すしかないな」なんて考えにもなるのですが、自分の中の良い子、悪い子のバランスが保たれなくなると、本当に厄介です。
私の場合は、いろいろ考えて結局は自分の悪い子加減に嫌気がさすタイプなので、良い子の私でいるのが一番楽なスタイルなのです。分かっていても悩んでしまう。
めんどくさいなと思いながらいつも葛藤しています。
なので心の内では、悪い私がいつも良い子の私と闘い続けて、良い子の私に負けているのです。
68歳、大人のようで大人でない、いつになったら大人になるのかそんな毎日を重ねながら私は今を生きています。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《悪く言うたら融通が利かんのよ》
※92歳のばあばと娘の会話です。
「あんた、悪く言うたら融通が利かんのよ、嘘も方便言う言葉があろがね」
「お母さん、私は曲がったことが嫌いなんよ」
「なん言うても、あんたはそこがいかんのよ、もっと柔軟におなりや」
92歳の母に68歳の私がたしなめられています。本当にいつまで経っても大人になれない私です。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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