91歳noteで挑戦◇墨の濃淡
負けず嫌いの上昇志向、91歳の私の母は留まる事を知りません。娘の私もそのエネルギーに手を焼いています。母はそのくらい日々前向きに新たな挑戦をしています。1週間の進歩が半端ないのです。
最近は母の挑戦を皆様にも見ていただこうと「91歳noteで挑戦」をシリーズでご紹介しています。親ばかならぬ「娘バカ」です。
今回は墨の濃淡で立体感を出す挑戦をまとめました。
◇◇墨の濃淡で出す立体感◇◇
【観音さま】
「観音さまの立体感が出せるように描いてみました、慈悲深い表情や柔らかな手の動きに苦労しました」
【めでたいな】
「伊勢海老の腰の曲がり具合を墨の濃淡で描いてみました、生き生きとした伊勢海老の新鮮さが出ていれば嬉しいです」
【獲物を狙う鷹】
「生まれて初めて描いた鷹です、獲物を狙う鋭い眼光、体をゆがめた時の羽のボリューム感を出すのが難しかったです」
母は参考にする写真や図録をルーぺで拡大しながら、じっくりと眺めて真剣に描いています。イラストを始めて1年も経っていないのに、そのたたづまいは画伯のようです。いつもながら恐ろしや。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《描きよるうちに濃淡の出し方が分かってきよる》
投稿のトップ画面のイラストを描いている母との会話です。
「墨の濃淡で立体感を出すんは自分の感覚なんよ、閃いたらすぐに筆を入れるんよ、私は瞬発力が大事じゃと思う、描いたらすぐに乾かしてみるんじゃけど、そしたらまた濃淡が違うんよ、それでまた筆を入れるんよ」
母が多弁になっています。
「筆の濃淡がだいぶわかってきたんよ、それに筆の新旧でも違うけんね、新しいんとだいぶ使ことるんと、道具を見極める感覚も、部屋の空気でも違うしね、ちょっと湿気とるとか乾燥しとるとか・・・」
質問していないのに母から次々に言葉が出てきて驚きます。自分なりのこだわりが半端ないのです。
【ばあばの俳句】
夢に見し旅の一コマ秋晴るる
旅したい心が募っている母は夢で見た美しい渓谷のイラストを描きました。秋の晴れた日、青い空と船で渡る渓谷の見事な風景が目に焼き付いていたようです。
このイラストにも、墨の濃淡が生かされています。母は下絵もなく描いていました。またまたイラストに深みが出ているように思います。
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