何もないのが心地いいと思った。
私は特別なことが無いと、いつも片付けがおろそかになります。
片付けないといけないシチュエーションがあると動き出すのです。
今回も必然的に片付けることになりました。
その理由はエアコンが止まったからです。
繁忙期なのでやきもきしていたのですが、業者の方がやっと下見に来てくれました。
他人が家の中に入ることで、私は片付けるモードになるのです。
片付けなければいけないのは、私の仕事部屋とプライベートルームでした。
私は、どちらかと言うと、捨てられない人です。
「いつか必要な時がきっとくる」と考えて、何でもとっておく傾向があります。なのでクローゼットや納戸に納まらないものは、見た目に、統一性のあるシンプルなケースに入れて、カバーをかけて置いておくのです。
中には10年以上使っていないものもありますが
「捨てるのはもったいない」と言う言葉が私の頭の中でグルグル回るので、捨てられないのです。
今回は、業者の方がエアコンをチェックしやすいように、ケース類をウォーキングクロゼットに移動しました。そうするといつもの部屋が、シンプルで居心地がいい空間に変わったのです。
「何も置いていない、居心地の良さ」を体験した私は、その日から毎日少しずつ物を捨て始めました。
一気には捨てられないので、ゴミ出しの日に少しずつ減らしています。
今は、捨てることが快感になっているかもしれません。
「ときめくか、ときめかないか」の基準で捨てたらいいと聞きましたが、その通りだと思います。
私にとって、エアコンが止まったことが、身近なものの整理に繋がりました。
大切なもの、そうでないものをこの機会に、吟味しようと思っています。
好きなものに囲まれている幸せと同時にやってくる居心地の悪さ、バランスよく生活する必要があるようです。
片付け始めて思っています。
ミニマムな生活は、心を最優先する人生に繋がるんだと。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《このボリュームがちょうどええんよ》
「あんた一回は整理して捨ててもまた何か買って増えとるけん可笑しいわい」
「そうかもしれんねー」
「私は本当に取っておくほうよ、たまには捨てるよ、でも勇気がいるんよ、今はこのボリュームがちょうどええ」
いいえそんなことは無いのです。もっと捨てなければいけないと母も私も分かっています。
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