美容院で聞いた話
ショートヘアーの私は月に一度は美容院を訪れています。サロンには母が技術に感動して「ハサミの魔術師」と言った先生がいます。迷いなく短時間にカットが終わるのです。
サロンで楽しみなのは先生との四方山話、とにかく情報通なのです。
そしてもう一つの楽しみはスタッフのヘアチェック。
毎回、サロンのスタッフの誰かのヘアが変わっているのです。
短くなったり色が変わっていたりパーマがかかっていたり、訪ねるとまずその話で一盛り上がりします。
以前刈り上げのとんがったヘアスタイルだったスタッフが、最近はショートボブにして明るい茶系のカラーリングをして今時の女子に変身していました。
シャンプーをしてもらいながらの彼女との会話です。
「ヘアスタイル、どのくらいのペースで変えているの」
「スタッフの研修が毎日あるので誰かのモデルになる時には、結構頻繁に変えてますよ」
「自分の好きなスタイルにできるの」
「要望は言えるんですけれど、私は、任せました」
「みんな、ヘアスタイルが個性的で珍しいカラーの人もいるよね、受付の男の子はブルーだったし」
「彼は大学院生で、三月に卒業だから、今は思いっきりヘアスタイルやカラーで遊んでるんです、楽しんでいるみたいですよ」
「あー、学生さんなんだ」
「背の高いスタッフご存じでしょう、彼は今、ドラマの綾野剛さんのヘアスタイルになってますよ」
「へー、あの、アウトロー的な髪形にしてるの」
「そうです、パーマをかけて前髪を降ろして、いい感じで似合ってますよ彼に」
「彼かっこいいから、同じスタイルにしてって言う人もいるんじゃない」
「そうですね、私たちはマネキンみたいなもんですから、自分のスタイルが気に入ってくれて、それにしてって言われると嬉しいんです」
「生でヘアカタログを見てる感じだもんね」
「そうなんですよ、私が刈り上げてた時に、何人かにそのスタイルがいいなと言われて、ものすごく嬉しかったです」
彼女は私の髪を泡立てながら話を続けます。
「最近新人さんが入ったんですけど、研修中で、私は彼に頭を貸してるんです」
「えっ、何、頭貸すって」
「シャンプーレッスンする時に私がモデルになるんですよ」
「あー、そういう事か」
「人に髪をシャンプーしてもらうと色々初心に戻りますね」
「お客さんの立場が分かるってこと」
「そうですね、あー、そう流すか、そこはもう少し丁寧にとか・・・、自分がしてもらうと分かる事がいっぱいありますね」
「なるほど、頭貸すのも悪くないね」
シャンプーをしてもらいながらそんな会話で盛り上がりました。
その日、受付で支払いをしながらブルーカラーの男子に
「そのブルーはインパクトあるね」と言うと
「アニメキャラクターみたいでしょう、よく言われるんです」
とキュートな笑顔で答えてくれました。
彼には何故かその色が似合ってました。
美しく装うための美容院でのお話は本音トークが聞けて楽しいです。ちなみにその美容院は12月最後の三日間が一番忙しいそうです。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《お話上手も美容院選びのポイントよ》
「私は昔、12月は31日に美容院に行きよったよ、おせち作ったり色々忙しかったけんぎりぎりに行きよったんよ」
「へー、まあ慌ただしい事」
「やっぱり私は、美容院の先生がお話上手じゃけん、話すのが楽しいねー、カットはあっという間じゃけけど」
「流石色々な方とお話しているから情報通よね」
「あの先生はええ先生よ、私はお話上手は美容院選びのポイントじゃと思うよ」
母は美容院の先生がお気に入りです。母を上手にのせてくれているのがよくわかります。カットもお話も本当にお上手です。
ベレー帽ベリーショートの冬ぬくし
美容院から帰った私を母がイラストに描いてくれました。私はベリーショートなので、短いヘアーでもおしゃれにアレンジできるベレー帽をワンポイントに被っています。
寒い冬もベレーがあればお洒落にそして温かく過ごせます。私たち親子はベレー帽の大ファン、ベレーをアクセントカラーにして楽しんでいます。
最後までお読みいただいてありがとうございました。たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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また明日お会いしましょう。💗