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おとぎばなしの手紙〈九通目〉嘘と空想
嘘と空想
「えのぐを水に溶かすと、いろがぼんやりとにじむように、雨がふっているときは、たてものやひとなど、目にうつるすべての境があいまいになります。だから、雨がふっているときは、いつもは混じりあわない者どうしが混じりあって、いつもはわかりあえない者どうしが、わかりあうのです」
こんな詩をむかしわたしが書いて師匠にみせたところ、その師匠は「ふざけるな!」といってわたしを殴り、わたしは岬から海へ落ちて死にかけました。
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