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📕族長の秋

ガブリエル・ガルシア=マルケス、著
族長の秋

カリブ海の無名の国を支配する独裁者、名も知れぬ大統領。

107歳から232歳まで生きたらしいが、誰も正確な年齢はわからない。わかっているのは、長期間にわたり絶対的な権力を握っていたということだ。

その支配は残虐で腐敗しており、臣民たちから恐れられていたが、同時に大統領自身も権力の孤独に苦しんでいた。

複数の語り手によって大統領の内面が明らかになっていく。ときに人間離れした悪魔のような存在に、ときに乳離れできない赤子のように。

読者は、恐怖の時代の栄光と衰退を目の当たりにするだろう…

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