春風の京都・稲荷山登頂リベンジ旅「千羽鶴と少しだけ疏水さんぽ」
大河ドラマ"光る君へ"第24回「忘れえぬ人」観ました。
まひろと藤原宣孝の縁談が進み、罪を赦された藤原隆家はあっけらかんとしてて、親友のさわさんが亡くなり、出家したのに一条天皇の一声で舞い戻ってきた定子。起承転結の承に重きを置いたストーリー展開だったので今回考察はしません。代わりに本編後に放送された"光る君へ"紀行・第24回「福井県越前市」のお話をしようと思います。
越前国府の所在地はこれまでハッキリしていませんでした。1996年に調査開始。2023年9月に本興寺で五カ年計画の本格的な発掘が始まり、1ヶ月後の10月に溝が見つかりました。平安時代後期以前の層から出てきたもので区画を示した遺構とみられています。千年前の越前国の歴史は多くの謎に包まれていて松原客館も特定には至っていません。
福井県は古来より軍事と交通の要衝で、延喜式の等級では北陸道唯一の大国に区分されました。武士の時代になると新田義貞、朝倉義景、柴田勝家と名だたる武将が越前を治め、江戸時代には親藩の松平家が統治を行ないました。明治時代に天皇が京都から東京へお遷りになり、昭和中期に東海道新幹線が開通したことで福井県の重要度は一気に低下します。
正直申しますとわたくし、福井県は「原発」「新快速の終着駅」「フェリーターミナル」この三つのイメージしかありませんでした。メディアによくいる地元愛に溢れた有名人が福井県だとまったく見当たらなくて、関西と北陸以外の人にはほとんど認知されていなかったのではないでしょうか。都道府県魅力度ランキングでも下位に沈む福井でしたが、今年三月に県民の悲願であった北陸新幹線敦賀駅が開業しました。今後は東京から福井県へ旅行する人が大きく増える見込みです。大河ドラマと新幹線の相乗効果で大いに盛り上がってほしいですね。
それでは旅の続きに行きます。春風の京都・稲荷山登頂リベンジ旅の最終回になります。
こちらは東丸神社境内に奉納されていた千羽鶴になります。
近年何かと文句を言われがちな千羽鶴ですが、一万羽以上並ぶ折り鶴は映えてて見応えがありました。結局はTPO次第といいますか、被災地や戦場といった生死に関わる場所に贈るのはさすがに場違いです。自己満足な善意の押しつけをやるべきではありません。
また千羽鶴は大変かさばります。神社や公共施設であっても処分はそこそこ大変です。送りっぱなしにせず一段落したら持って帰るのも一つの選択肢ではないでしょうか。ただ千羽鶴を贈る人は良かれと思って行動しているため、正論をぶつけると話がこじれがちになります。贈り物ってけっこう難しい問題をはらんでいるんですよね。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?