真夏の嵐山日帰り旅「日本画家が描くどうぶつえんと福田美術館」
大河ドラマ"光る君へ"第32回「誰がために書く」観ました。
そういえばローカルネタだった斎藤元彦兵庫県知事の話題がついに全国へ広がりましたね。大河ドラマの視聴者は一ヶ月ほど前に同じ光景をみました。彼の欲しがりようは私腹を肥やした平安時代の国司そのものです。時代錯誤の定番である昭和を軽く飛び越えて1,000年前に逆行しているのがなんともスケールが大きいのやら器が小さいのやら。
誰が言ったか令和のアンドリュー・フォーク。主人公の一人ヤン・ウェンリーは言いました。民主主義の代表者は民衆の税金を分配する代理人であって人の上に立つ支配者になったわけではないと。予言書のように見える銀英伝ですがフォーク准将に似た人物が過去の政治史に何人もいたのでしょうね。歴史は何度でも繰り返していきます。源氏物語が愛されているのは恋愛観も政治観も今とさほど変わりないのかもしれません。
"呪詛も祈祷も
人の心の有り様なのでございますよ"
"私が何もせずとも
人の心が勝手に震えるのでございます"
偉大な陰陽師・安倍晴明は真理の言葉を道長に遺してこの世を去りました。この世のスピリチュアルは人の心の有り様であり心のゆらめきであると私も思います。心霊現象や占い・予知、見えないモノすべてが。陰陽師といえばニコニコ動画で知った方が多いかと存じます。私は週刊少年ジャンプを読んでいたのでシャーマンキングを思い出します。2021年版アニメ全話観ました。恐山ル・ヴォワールが一番好きなエピソードです。大河で占事略决は出てきませんでした。のちの話に出てくるのでしょうかね。
藤原伊周が本格復帰。殺伐とした雰囲気の中「従二位・従二位・正二位」と言い合う三人の掛け合いがとってもおもしろかったです。出世欲に取り憑かれた男たちと寵愛を望む女たち。「宮中は子育てにふさわしくない」とまひろの父・藤原為時の言葉にすごく納得しました。それにしても伊周を演じている三浦翔平さん。イケメンだけでなくイケボなのもスゴイですよね。天は二物を与えました。光源氏役も立派にこなしそう。そりゃずっと第一線で活躍しますわ。
ではそろそろ旅の続きに戻りましょう。
ここへ訪れるために嵐山の地を踏んだといっても過言ではありません。
福田美術館でございます。
「福田どうぶつえん」と題したイベントが行なわれていました。
2024年7月13日から10月1日までの期間限定で入館料は一般・大学生1,500円、高校生900円、小中学生500円となっています。八月は夏休みということで保護者同伴で子どもの入館料無料でした。条件によって料金が異なります。公式サイトでご確認してください。
実はわたくし動物にそんなに興味なくて最初ガッカリしました。夏休みの子ども向けなんじゃないの?って。
なぜ堂々と否定的なことを書いているのかというと私の偏見は完全に的外れだったからです。獣臭はしないし快適な空調の中でゆっくり動物が見られる。カワイイしカッコいい。夏は絶対リアル動物園よりこっちのほうがいいじゃんって思いっきり手のひら返しちゃいました。
美術館の歴史とか流行に詳しくないので間違っていたらごめんなさい。
常設展と特別展でエリアがくっきり分かれているわけではないのですね。そういえば京都府立堂本印象美術館もそうでした。イベントテーマに合わせた展示品が並んでいて、その中に常設のものと特別のものが入り混じる形式になっていました。
常設エリアと特別エリアが分かれている形式だと一回訪れただけでだいたい満足します。一方、今回のような形式だとイベントテーマによっては見れない常設目玉作品があるのでまた訪れたくなります。なるほど、いれかえが頻繁にあるから一年間入館フリーパスをスタッフさんが推していたのですね。衰退の一途を辿っていると思われた平成・令和時代。私が知らなかっただけで色々と進化していました。
ロッカーを案内して頂いたのでお言葉に甘えて早速利用しました。
返却式は旅先で何度も使ったことがあります。しかし内側に投入口のあるタイプは初めてでした。おそらく見栄えを重視したデザインなのでしょう。ロッカーって基本目立たないところにあるので案内もマニュアル化されているのでしょうね。京都府立堂本印象美術館でも優しく対応してくれました。初めての人に丁寧に案内してくれるのってやっぱ嬉しいです。
インターネットでは京都の風習を揶揄する人が多々います。でも一見さんに対する厳しさは他の都市のほうが圧倒的に多いですよ。「知ってて当然でしょ」と冷たくあしらわれたことが何度あったか。京都は外国人観光客の対応に慣れているからか一見さんにも優しくて、口コミ低評価のお店でなければそこまで京都独特の風習を恐れる必要はありません。
ドキドキ。
オーバーツーリズムの代名詞となっている嵐山になぜわざわざ足を運んだのか。本当に混雑しているのか自分の目で確認したかったのもありますが、京都ゆかりの作品が多く展示されている福田美術館で京都検定の勉強をしたかった。これが一番の理由になります。
たくさん覚えるぞ。
『福田美術館をどこで知りましたか?』
こう書かれたアンケートを帰り際に発見し私はとても困りました。いつも視聴しているBS番組『あなたの知らない京都旅~1200年の物語~』がキッカケだった気もするしどなたかのnoteだったかもしれません。そこに愛はあるんかのCMでお馴染みアイフルの創業者が作った美術館、という衝撃が強すぎて何が動機だったか完全に忘れてしまいました。
私はイヤな人間です。
特別な日は特別な理由がきっとあるのだろう。もしかしたらこの曜日が一番空いているのかもしれないということであえて火曜を選びました。ちなみに本当に空いているかどうかの確認は取っていません。私の勝手な当て推量なので皆様はこれをアテにしないでくださいね。色んな人たちの感想が聞けると期待していたのですがみんな遠慮していたのかすごく静かでした。静かにすべきところで騒がしくして、騒いでもいいところなのに大人しくて。人ってどうして逆張りしたがるのでしょう。
ところで『喋っていいDAY』って喋ってええで!という関西弁と掛けているのですね。札幌のノルベサもそうですが方言をイベント名や施設名にするの私大好きです。
美術館って建物そのものが展示品の一つだと思っています。
堂本印象美術館はまさにそうでした。京都市京セラ美術館の造形も大変素晴らしいですよね。ビルの一角で行なわれる個展や百貨店の美術画廊は悪くはないのだけれど個人的には建物やお庭の風景も愛でたいです。
以上です。
京都市京セラ美術館で開催された『村上隆 もののけ 京都』など、最近は撮影可能のところがどんどん増えています。こちらも禁止作品以外はOKだったのでバンバン撮りました。しかしここではネタバレしません。皆様も訪れて欲しいという思いが強いからです。画像はすべて個人の楽しみにします。
撮影していたときに気づいたのですが展示品を保護するガラス面。
かなりの透明度にビックリしました。光が反射しないよう特殊加工されているのでしょうかね。あまりにもクリアだったので何回か激突しそうになりましたよ。夏休みの子どもたちがベタベタ指紋を貼り付ける可能性があるので閉館間際の時間は極力避けたほうがいいかもです。
公式サイトやインスタなどで画像が公開されていますので館内や作品テーマの雰囲気は掴めるかと存じます。イベント「福田どうぶつえん」は10月1日まで開催されています。気になる方はぜひお立ち寄りになってみてください。
では次回に続きます。
今回の旅スポット
福田美術館を訪れる際はGoogleマップを直接頼りにしないほうがいいです。
「小督塚」を目指すのがオススメ。すぐ隣に入口がありますので迷わず辿り着く事ができます。
追記
『テレビドラマ感想文』応募作品の中で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!
【広告】
便利な目次、アーカイブマガジン、会員限定記事が閲覧できるプラスαのサービスです。
ワンランク上のゴールドメンバーでは専用掲示板の利用が可能となり、ご希望であればこの広告欄に会員様のnoteを宣伝することができます。皆様のご加入をお待ちしております。