コラム10 「新しいことへの取り組み」と「知らないことへの不安」と「動けないあなた」へ
新しい取り組みを実践すると、批判とまではいかないけれども素直に賛同してくれる人がたくさん現れてこないという状況になる。
かといって、賛同してくれない人が共感していないわけではなく現状のままの取り組みを続けていくことに対して不安を感じてはいる。
だけども新しい領域や新しい課題への取り組みに対して、勢いよく飛び出せない状況が今のリハビリテーション業界だと感じている。
わたしが、noteマガジンの中で継続して書き続けているテーマがある
・「触らないリハビリテーション」
・「心身機能」と「活動・参加」へのアプローチ
・「リハビリテーションからの卒業」
・これらを実現するために必要な「病院リハと地域リハの連携」
このあたりが私が2015年以降書き続けているテーマだ。
触らないリハビリテーションについて書き始めたのはこのころだ
⇒病院のリハビリが変われば、時代に対応できるんだよ!(2016年のコラム)
心身機能と活動と参加について書き始めたのはこのころ
⇒勘違いするな!「心身機能」と「生活行為」の向上の事(2015年のコラム)
リハビリテーションからの卒業についはこちら
⇒【訪問・通所リハビリ】最初に期間を決めることが必要になってくる!(2015年のコラム)
だいたい2015年くらいにこれらのことを書き始めている。そうしてnoteを開始したのは2016年だから、これらのテーマについて4~5年くらいは書き続けていることになる。
2018年あたりからようやく、TwitterやFacebookなどでほかのセラピストさんたちも「卒業」とか「触らないリハビリテーション」って言うキーワードを使うようになってきた。
卒業への取り組みは難しいけど、触らないリハビリテーションや活動と参加へのアプローチは少しずつ広まってきているように感じる。
活動と参加は生活期のリハビリテーションにおいては加算要件にもなっている。
2016年当初、こんなことをブログで書き始めたころは
「無理です」
「理想論です」
ってことを言われた。
「触らないリハビリテーション」はキャッチ―なフレーズだったのであちこちで講演させていただいたりもした。講演後の質問でも、
「今のリハ室の雰囲気では実践は難しいです」
といわれたりもした。
だけど、活動と参加へのアプローチを絡めてお話させていただくと、「触らないリハビリテーション」の必要性は理解してもらえる。
みんなリハビリテーション業界の現状のあり方には不安を感じているようだ。
だけど新しい取り組みを自分自身で実践することに対しては躊躇するようだ。
いつから始めるつもりなのかな?
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