コラム27 「お話」メインに罪悪感を感じますか?
リハビリ中に対象者さんの体や手や足を動かすのではなく、お話することに10分も20分も費やしてしまうことに罪悪感を感じているセラピストさんは案外多いかもしれない。
でもね、
「リハビリも大事だけど、話を聞いてほしい」
って患者さんや利用者さんはいる。
話すことで、痛みや気分が和らぐって患者さんも担当したことがある。
そうしてなにより、その話の中にリハビリテーションとして目指すべき目標が隠れていることもある。
だから話すことそのものに罪悪感を感じる必要はない。
雑談で終わらせるのか、「コミュニケーション」は評価の手段の一つだと捉えているかによって
「お話リハビリテーション」の中身は変わってくる。
極端な言い方をすると「黙々とモミモミだけしている」くらいなら「モミモミせずにしっかりお話を傾聴する」ことの方が長期的に見るとリハビリテーションの効果を出すことができるかもしれないのだ。
そんな私は、いろんな職場で掛け持ち勤務をしている作業療法士です。
話を聞いてほしい利用者さん
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