【競馬】公正さと公平さの狭間で|R6.12.16 THE DIGEST
ちょっと気になる
今回は、令和6年12月16日のTHE DIGESTに掲載された「京都競馬場で起きた、ただならぬ“異変”――。スマホ使用で即日『騎乗停止』になった岩田康誠騎手のジョッキーパンツを複数騎手が着用して出走」から、いろいろ思ったことを記事にします。
元記事はこちらです↓
そもそもの発端
令和6年12月15日、京都競馬場にて騎手変更のお知らせが流れました↓
岩田康誠騎手が
に騎手変更しますというお知らせでした。
まず思ったこと
JRAでは、スマホの不適切な使用により、相当数の騎手を処分をしています。
そんな中での話ですから、スマホの不適切な使用での処分は仕方ないかなと私も感じました。
JRAも対策して
JRAがスマホ対策をしているのは、
要は、胴元であるJRAが、関係者を含めてイカサマを許さんという措置の一環です。
競馬法や日本中央競馬会法などのコンプライアンスでガチガチにしてるからこそ、競馬が適切に施行できる。
当たり前と言えば、当たり前です。
実際、JRAでも「移動中の騎手に関するお願い」をはじめ、細心の注意を払っていることが伺えます↓
代替手段があったのに
今のところ、
という理由がJRA側から示されました。
ここだけを見れば、岩田騎手も
からこそのJRAの処分だと推察します。
JRAの不利益処分を行うための手続きはよくわかりませんが、仮に、
で、異なる制裁してきたのであれば、大問題ですが。
さて、この記事
そんな中での、今回のTHE DIGESTの記事です。
記事としては、発覚当日の15日のレースで、
が入ったジョッキーパンツを履き、C.ルメール騎手、坂井瑠星騎手が勝利後に岩田康誠騎手ばりのガッツポーズ。
息子の岩田望来騎手もYasunariのジョッキーパンツを履き…
という記事です。
記事の最後にあるように、
と結ばれてはいるものの、
記事の最初の
というのが、すべてかと思います。
ここからは、私の妄想の域を出ないのですが、
という点かなとも、邪推しています。
今回のJRAの判断…
まず、結果論としてですが、
というJRAの判断は正しかったと私は思います。
もし、競馬の施行後に、外部と通信をした事実が後から判明した場合、
と、これまでのJRAの対応が後手に回ってる印象も重なり、マイナスのレッテルを貼られるでしょうね。
一方で、JRAが今回のルールの適用について、
つまり、いかなる場合でも、
…という「決め方」をしていたのか?が疑問です。
違反の態様についてはJRAもコメントしていましたが、量刑=騎乗停止の期間の設定理由をあまり説明していません。
JRAは
を根拠条文(内規を含む)などを加えて、明確に説明すべきだったかなと思いました。
法は正義か? 悪法も法か?
公営ギャンブルの選手のスマホの使用に関して、競輪、競艇、オートレースの方が厳しいという指摘もあります。
JRAも公正さを確保するためには、徹底的な排除という縛りも検討が必要だと思います。
一方で、目的から逸脱している規定によって処罰されるのもどうかと思います。
加えて、想定外の事象に対して、その場しのぎのペナルティを課すのも、恣意的な規定の運用になりかねないとも考えます。
JRAのスマホ問題に対する正義の法…はよくわかりません。
ただ、変なルールの制定や運用で、本来の目的である公正な競馬が阻害されないことだけを祈りたいです。
(了)