病人は病人らしく?〜むち打ち症体験記⑥〜
「首が治ったら〇〇できるのに」
「健康さえあれば」
そんなことばっかりの日々を過ごすうち不健康が不幸のトレードマークのように思ってきたが、ある日見方が変わった
ちょうどめちゃ病んでた時に、「健やかチャイパーティー」という健康について語り合う謎イベントを、病みながらも開いた
https://www.instagram.com/p/C7eYaMgygw0/?igsh=MWV5YjdvaWE3c3Nscw==
(イベントの様子)
参加者の実体験を聞いていると、「心が病んだことで体が不調になる」または「体の不調で心が病む」というエピソードがかなり多く、改めて心と体が深く繋がっていることを痛感させられた
それをきっかけに、体が思い通りにならなくても、少しでも心が楽になることをすれば結果的に体にもいい影響があるんじゃないかと、視点を変えるようになった
例えば、首を治すために温泉に行く時、以前の私は「温泉に行ったにも関わらず体調が変わらない」というふうに、治すことばかりにとらわれたせいで悲観的に考えていた
視点を変えてからは、「治らないにしても、温泉に浸かってるこの瞬間だけは気持ちが楽になるからそれでいい」と思えるようになった
長期的には辛くても「今この瞬間は少し楽」を大切にできるようになったことが、私にとってものすんごく大きな変化だった
「病人は病人らしく」ではないけど、体調のせいで周りに迷惑をかけている自分は「体を治すこと」だけを目指して生きていかなければいけない気がしていたのだ
「なんだ、元気そうじゃん」と思われるのも、これまでの自分の辛さが否定されるようで、幸せを目指すのが怖かった
でも、その「病人は病人らしく」の発想が自分をより病人たらしめていると気づけたのだ
どんな状態からでも幸せを目指していい。
そう許してあげることが、病み期から抜け出す第一歩だった