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「中小企業診断士とMBAを目指して」その2(大学院受験編)

前回のblogで、2次試験受験までの経緯を書き記した。ここで、もう少し中小企業診断士試験の試験制度についてお伝えしたい。 

診断士になるための2つのルート

中小企業診断士1次試験に合格すれば、2次試験に合格して診断士になる方法ともう一つ、診断士養成課程に進み課程修了後に診断士になる2つのルートがある。以下の図を参照してほしい。※中小企業診断協会HPより

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上記の通り、中小企業診断士になるためには1次試験合格後、①2次試験に合格する ②養成課程を修了する の2つのルートからいずれかを選択することとなる。

私の希望は迷いなく養成課程に進むことであった。その理由は①かつての同僚(後輩)が養成課程を卒業して診断士登録をしており、そこで学んだ実践力が仕事で大いに発揮されていたのを目の当たりにしてきたこと。(当時、大きな刺激を受けた)。 ②幅広い人脈が得られる。 ③一部の大学院ではMBA(経営管理修士)の学位も同時に取得できる。この3点が主な理由である。

大学院受験への挑戦

私が目指す養成課程は既に決まっていた。

兵庫県立大学大学院 である。

現在、14の診断士養成課程が存在するが、同校は国内唯一の国公立大学の養成課程であり、しかも中小企業診断士に加えMBAも取得できる。さらには自宅からも近い。併せて勤務先が資金的な支援もしてくれる・・・ ここまで条件が揃えば受験しない理由はない。

1次試験の合格が判明した直後から養成課程の情報収集を本格化させた。その中で判明したこと・・・それは「倍率の高さ」だ。16人の入学枠がある兵庫県立大学の診断士養成課程の倍率は8倍は下らないだろう。養成課程以外の大学院だと高くても2倍程度ではないだろうか。やはり、2次試験が免除される分、どこの養成課程も競争倍率は総じて高い。それだけ魅力的と言うことか。理由はさておき、もうここを受験するしかない。

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苦労した志望理由書の作成

志望理由書は合否に大きく左右すると聞き、TACで共に勉強し、同じく兵庫県立大学大学院養成課程を先に卒業した友達に幾度も添削していただいた。しかし、文字数1000字程度(A4用紙1枚程度)と制約があったため、その中に説得力ある志望理由を論理的に書き綴るのは至難の業であった。結局、願書提出期限ギリギリまで数十回やり直し、1ヶ月程度の時間を要した。

受験対策の開始

願書を無事に提出し終わり、そこからは本格的な受験対策が始まった。

兵庫県立大学大学院の入学試験は、事前に送付する志望理由書を含む出願書類と小論文及び面接を総合的に判断して審査される。これまでの人生において小論文など書いたこともないし、書き方すらわからない…。とりあえず、小論文対策の本を本屋とメルカリで数冊購入した。

小論文では日経新聞などから具体的なマーケティング事例やそれらの経営分析を実際にフレームワークを利用して行うと言った実践的な問題が出題される事から、関連本を数冊購入し読み込むと同時に日経電子版を購読し、出題されそうな記事を毎日読み続けた。

こうして、令和3年11月13日の入学試験の朝を迎えた。


「中小企業診断士とMBAを目指して」その2(大学院受験編)おわり



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