2024年1月に観た映画の感想まとめ。久しぶりに「名作」に出会った
年明けということで、今月は映画を3本観ました。
内2本は去年の12月に公開した映画なんですけど、1月はあんまり観たい映画が少なかったかな。
とはいえ、1つだけ名作だと思える作品に出会えました。
それも含めて、感想を書いていきます。
1.アクアマン/失われた王国
なんとなく映画を見たいときに、たまたま見た映画。
前作視聴済みのものの、内容はうろ覚え。
前作は面白かったと思うのですが、今作は微妙でした。
既視感がありすぎる展開ばかりで、意外性が足りなかったかも。
それでも、DC映画にありがちな陰湿な雰囲気は全然なく、テンポが良くて見やすい映画でした。
2024年は年明けから気が落ちるような出来事ばかりでしたが、アクアマンを見ると元気を貰えますよ。
あと、ヴィランの見た目が信じられないくらいダサくて、それが面白かったです。
2.ゴジラ-1.0 モノクロ版
そういえばゴジラを見てないことに気づき、1月になってモノクロ版が公開されたのを機に観ました。
ちなみに、カラー版は見てないです。
ゴジラは初代やらハリウッド版やら、なんだかんだ見ている映画なので、それなりに好きです。
ゴジラ-1.0は久々に見た邦画でしたが、ゴジラの迫力と映像美に驚かされました。
なんとなく邦画はCGのクオリティが低いイメージだったので、認識を改めさせられました。
ゴジラという謎の生物に為す術がなく、ただ絶望するしかない展開。
この絶望感こそゴジラなんだと再確認しました。
ましてや、第2次世界大戦の傷が癒えていない日本。
そんな状況下で現れるものだから、絶望感に拍車をかけていると思います。
まあ、ストーリー自体は普通という感じでしたが、とにかくゴジラの迫力が良かったです。
ゴジラは映画館で見るに限りますね。
3.PERFECT DAYS
米アカデミー賞にノミネートされたり、カンヌ国際映画祭で受賞されたり、やたら評価されている映画だったので観てみました。
結果、これは間違いなく名作だと思いましたね。
監督がヴィム・ヴェンダースで、主演が役所広司という、日本とドイツの合作になります。
ヴィム・ヴェンダースの作品は「ベルリン天使の詩」を見たことがあるので、PERFECT DAYSはおそらく難しい映画なんだろうと思っていました。
実際のところ、哲学的な映画が好きな方には刺さりそうですが、万人向けじゃない雰囲気はあります。
なにしろ、役所広司演じる平山という、清掃員のおじさんの日常を見守るだけの映画だからです。
なのに、あまりにも深すぎる。
Youtubeを見るのが好きな方なら、一種のVlog的なものを見ている感覚になれると思います。
まあ、Vlogと違ってこちらに語りかけることはありません。
そう、セリフが全然ないんですよ。
主人公は無口だし、家族関係も謎だし、なんで清掃員をしているのかも分からない。
一切の説明がない。
なのに、夢中になって観ている自分がいました。
この映画を観て、よく分からないと思う人は当然いるでしょう。
しかし、この描写の意味はなんなのか?なんでこんな表情をするのか?
ひとつひとつのシーンの意図を考えることも映画の楽しみと言えるのではないか。
そう教えてくれる映画です。
感想を書くのがとても難しい映画なんですが、この映画を観たあとの自分には謎の充実感がありました。
まとめ
PERFECT DAYSが良すぎて2回目の視聴は確実にありますね。
かといってこの映画を人に勧める気にはならないという。
隠れた名作であってほしい。そんなような映画です。