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ONE PIECE×吉田松陰③〜伝説の男の伝説の最期〜
吉田松陰先生のシリーズは今回で最後とさせて頂きます✨
過去2回、たくさんの反響をもらえました♪
本当にありがとうございますm(__)m
前回は、生きて出た人はいないという野山獄で奇跡を起こし、松陰先生が出獄したところまで書きました。
ここから、松陰先生は伝説の松下村塾をスタートさせることになるのです✨
この塾は年齢や身分は全く関係なく、無料で入ることが出来ました。
ただ、松陰先生が入塾希望者に真っ先に聞くのが
『何のために学ぶのですか??』
ということです。
『何のために?』『何のために?』『何のために?』
松陰先生が、ことあるごとに質問するのが『理由』『Why』の部分でした。
理由こそが志であり、その人の生きる意味であると、松陰先生は繰り返し繰り返し塾生たちに伝えていきました。
また、松陰先生の非常に独特な教育スタイルが良く分かるエピソードを紹介します。
16歳のガチガチに緊張した青年が入塾を希望してきた時、松陰先生は一言。
『私は先生ではありません。一緒に学ぶ友です』
と、伝えました。
当時は、今と比べると圧倒的に身分が重視される時代。
身分が違えば、結婚も出来ないような厳しい社会でした。
松陰先生はそんな常識を嫌い、塾内では平等な関係を貫きました✨
これは考えられないくらい革新的な教育法だったことは間違いありません。
そんな松下村塾から、初代総理大臣の伊藤博文など、日本を変える歴史的偉人が続々と誕生したのです。
ただ、このメンバーが初めから優秀だったかというと、実はそんなことはありませんでした。
むしろ松陰先生は
『なんでみんな国のためにもっと命を使おうとしないんだ!』
と嘆いていたそうです。
もともと松陰先生は、命を顧みず黒船に乗り込んだ男。
ちょっと目を離すと暴走してしまう、ネジが何本も外れた狂人です。
この時期の塾生たちは、松陰先生と共に命を賭ける覚悟が出来ないでいました。
そんな彼らに大きな大きな転機が訪れるんです。
なんと、松陰先生が危険人物として、幕府から呼び出されました。
呼び出された理由は、大きな罪にあたるものではなかったのですが
滅多にない幕府の役人に自分の想いを伝えることができる絶好の機会。
『今、日本はどうするべきなのか?』
幕府を痛烈に批判した内容を交えた持論をまっすぐに伝えました。
200年以上続く江戸時代の中で、ここまで幕府を激しく批判したのは、吉田松陰が初めてだったと言います。
話を聞いていた役人たちはみんな顔面蒼白で、
『こんな危ない奴は生かしておけない!!』
と、松陰先生の思いは届くことなく即座に処刑されることが決まったのです。
そのことを知った松下村塾の塾生たちは、遥々現在の山口県から江戸まで全速力で駆けました。
しかし、時は遅く、塾生たちが最後に見た松陰先生はすでに首がなく、血だらけの胴体だけの姿になっていたんです。
この時、彼らは子供のように大きな声で泣きました。
『松陰先生!松陰先生!!』
それに気付いた幕府の役人は、「お前たち師匠の辞世の句だ」と、松陰先生が最後の瞬間に読んだ句を渡しました。
『身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留めおかめまし 大和魂』
(現代語訳)
私の体は、関東にて朽ちる。しかし、私の大和魂はここにおいていく。
松陰先生は、最後に塾生たち向けて、命がけのメッセージを送ったんです。
『私は、まっすぐ生き切った!あなた達はどう生きるんだ?』
これを読んだ塾生達は、ここから人が変わったように松陰先生と同じく、いや、それ以上に暴走していきます。
松陰先生の1番弟子の高杉晋作さんは、この時のことを手紙にこう書いています。
『ついに松陰先生が幕府の手で殺されてしまいました。私は先生の弟子として必ずこの手で仇を討ちます』
実際に、ここから10年もしないうちに徳川幕府は滅びてしまうのですが、この時点で松下村塾のメンバーと幕府の間には天と地ほどの差がありました。
今でいうと、大学のサークルが日本政府を倒す!みたいなものです。
ただ、それくらいに「松陰先生のラストメッセージ」は残されたメンバーの魂に火をつけたんです。
実はこの場面、ONE PIECEでもありました。
ONE PIECEの物語は、海賊王ゴール・D・ロジャーが処刑されるところから始まります。
この世のすべてと呼ばれる宝物、『ワンピース』を探せ!という言葉を残して。
これを受けて、世界中の男達の魂に火がつき、かつてない大海賊時代がスタートしました。
ロジャーも松陰先生と同じですね。
命を賭けて、次の世代に自分の思いを託したんです。
そして、まさに今、ロジャーからのバトンを受け取り、海賊王への道をまっすぐ突き進んでいるのがルフィです。
ルフィが海賊王になるのは、まだまだ先になりそうですが、実際に松陰先生の意志を継ぎ、幕府を倒した高杉晋作さんについて、引き続き書いていこうと思います✨
今日も読んでくれてありがとうございました(^ ^)