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《自分の主治医は自分》

『私に出来る事って何ですか?』

ボディーケアの仕事をしている私に泣きながら問うお客様のトキさん。
ほんの少し前まで普通に出来た庭掃除やお料理、特別な事じゃない日常の生活が思い通りに出来なくなってしまった。
キッカケは腰痛。
整形外科医からは『加齢ですね』。決まり文句のように聞く都合の良いパワーワード。
もう聞き飽きた。
体だって半世紀以上も使っていれば、どこかしら不具合が出てくるのは仕方がない。
まぁ、白物家電だって10年が保証期間。
人の体の保証期間は何年なんだろう?あぁ、そう言えば人生50年て昔の人は言ってたっけ。
80半ばのトキさんは、もうギフトの時間。だから、大人しく体を労り無理をせず…と言うことなのだろう。
健康寿命とは、肉体も精神的にも健康であること。
トキさんにとっての健康とは、誰の手をも煩わす事なく日常を過ごしたい。
だからこそ、今、自分の体に起きている事を知りたい。そして、体に良かれと思う事は試してみたい。
しかし、今の医療にも限界と言うものはあり『加齢』と言う言葉で片付けてしまう。
私は、トキさんのその言葉が心の片隅にいつもあった。
自分の体は自分でケアしたい。

その中で出会った中国伝統医学。
4000年もの古い歴史を持つ中国伝統医学の理論は、至ってシンプルだ。
人は自然の一部であり、自然と共に生きている。
自然に起きている事象は、体の中でも起きている。
たとえば熱は上へ上昇し、水は下へ降りる。当たり前の事象だ。
人の体で言えば、冷えのぼせの症状。
頭部に熱が昇り、下半身はムクミで冷える。
ならば、それを解消すれば良い。
それは特別な事じゃなくて、たとえば足浴をしたり、マッサージをしたり、セルフケアで十分補えるのだ。
日常生活の中で出来るケアは、未来の自分を作っていく。

トキさんの腰痛も、中国伝統医学を知っていれば、もう少しマシな助言が出来たかもしれない。

『私に出来る事って何ですか?』
の問いに、キチンと答えてあげたい。
そして、何もする術が無いと嘆く人に1人でも多く光を見せたい。

自分の主治医は自分。
そのための中国伝統医学の智慧を少しずつでも伝えていきたい。


#未来のためにできること



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