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砂糖が気になるアラカンのためのぜんざい・お汁粉と食べた後のなかったことにする薬膳
関東では1月11日、関西では1月15日の鏡開き。
ぜんざい・お汁粉などは沢山の砂糖で小豆を煮て、お餅を入れて食べるものですよね。
メルマガやSNSでは何度か書いているのでもうご存じの方も多いかもしれませんが、砂糖は体に要らない水分を溜めやすくします。
そして、お餅。
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うるち米よりもち米を使ったお餅は、体を温める性質も強く(うるち米→平性。もち米→温性)疲労時のエネルギー補給にはご飯よりお餅です。
けれど、お餅には粘りがあるため、体の中の巡りを滞らせて便秘になりやすい傾向があります。
特に、もともとぽっちゃり系のしっとりお肌をしているようなタイプの人でで、便秘気味でダイエットしたいと思っているなら、お餅をたくさん食べ過ぎない方が良いのです。
けれど、やはり行事食は大事にしたい。
鏡開きにはぜんざいやお汁粉を食べたいと思いますよね?
そんな人におすすめの、ぜんざい・お汁粉を作る時に入れて欲しい食材をご紹介します。
そもそもなぜ砂糖が悪者にされやすいのか
精製された白砂糖を控えるようにしている人でも、きび砂糖や甜菜糖ならいい!と思っている人もいます。
結論から言うと、きび砂糖や甜菜糖ならいくら使っても大丈夫という訳ではありません。
薬膳では甘い味の食べ過ぎは消化器系に当たる五臓の脾を弱らせます。
脾が弱ると、水はけの悪い体になり、要らない水分を溜めてしまいます。
つまり、むくみの原因の一つが砂糖の摂りすぎなのです。
脾が弱ることは、直ぐには分かりにくいですが、砂糖の水分保持効果は分かりやすいかもしれません。
例を挙げると、鶏の胸肉は脂が少なく、調理をしてもパサつきます。
これをしっとり仕上げるには、下準備の時に、肉に砂糖を擦り込みます。
これをしておくと、パサパサせずにしっとり仕上がるのです。
このような事から、砂糖をたっぷり使ったぜんざい・お汁粉は浮腫みやすい体になりやすいということなのです。
甘味のための砂糖をどうする?
食事指導を受けていて体のために、砂糖を控えた方が良いと言われている場合は、その指示に従ってください。
健康な人で少し砂糖の摂り方に気を付けている人は、これからお話することを参考に鏡開きや15日の小正月に(関西では15日が鏡開き)に作ってみてください。
※ 小正月には本来、砂糖の入っていない小豆を使った小豆粥を食べます。
この日で本当にお正月も全て終了。小豆の「要らない水分を排泄させる効能」とご馳走続きで食べ過ぎ飲み過ぎの胃腸を労わるお粥と一緒に食べるのは、薬膳的にとても意味があります。
砂糖に黒砂糖を半分使う
既定の量に半分程度、黒砂糖を使います。
黒砂糖は体を温める性質でミネラルが豊富です。
胃腸の調子を整えて血巡りの改善にも効果があるとされています。
特に表面ではなくお腹の中を温めるので、冷えてお腹が痛くなる時にお勧めです。
私は普段、きび砂糖に半分黒糖を削って入れます。
ただ甘いだけでなく、コクのあるぜんざい・お汁粉に仕上がりますよ。
ココナッツシュガーを使う
ココヤシの花のつぼみから採取する蜜を煮詰め、結晶化させたものがココナッツシュガーです。
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低GIで血糖値が上がりにくく、イヌリンと言われる水様性食物繊維が含まれています。イヌリンは、天然のインスリンと言われて有名になった菊芋に多く含まれる成分です。
砂糖による血糖値の急上昇により甘いものが止められなくなる砂糖依存を気にするなら、ココナッツシュガーを使うと良いのではないでしょうか。
味はココナッツの香りも無く、少し香ばしい甘い味です。
砂糖以外のものを加える
砂糖以外のもので甘味を増す時、おすすめしているのはなつめです。
乾燥なつめを二つに割って、小豆を煮る時に入れます。
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薬膳では、なつめは血(けつ)を増やす食材の代表で、栄養学的には葉酸が豊富。そのまま食べても美味しいなつめなら、2個くらい入れて小豆を煮ます。
200g~250gの小豆ならなつめを3個くらいが目安です。
後はお好みに合わせて調節してください。
なつめを使うことで、砂糖を減らせるだけでなく、なつめのエキスが出たぜんざいを食べることができます。
低GIの砂糖を使っても、砂糖は砂糖。
入れ過ぎたり、ぜんざいを食べ過ぎてそれが消費されなければ太ることに変わりはありません。(太ること=脂肪が増えることは中医学では痰湿。不要な水分がドロッとなったヘドロと考えます。)
気をつけてくださいね。
ぜんざいを食べた後に、砂糖とお餅の影響をなかったことにする食材
砂糖を変えても、甘い味のものをたくさん食べれば体に要らない水分(どぶの水)が増えて浮腫みなどの原因になることはお伝えしました。
その上、お餅の粘りで出しにくくなり便秘になることもあり得ます。
そんな影響をなかったことにするためには、食材の力を借ります。
よく、ぜんざいと一緒に出てくる塩昆布。
実は、この昆布が体の中で粘ってだしにくいヘドロ状のものを溶かして出す働き(軟堅作用)があると薬膳では言います。
塩分の高い塩昆布をたくさん食べるのは要らないものを出したいのか入れたいのかわからなくなってしまうのでおすすめしませんが、ぜんざいの後に食事で海藻を食べておくことで、早めに影響をなかったことにすることができます。
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昆布やわかめなどの、海藻には水様性食物繊維が豊富なので便秘の解消や浮腫みにも効果があるとされています。
注意点としては、海藻類に含まれるヨード(ヨウ素)の過剰摂取が甲状腺機能低下症になることが言われています。
すでに、バセドー病橋本病と診断されている場合は、海藻類の摂取に関しては医師の指示に従ってください。
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