ひよこ豆と玄米から作ったスパゲッティタイプに合わせて薬膳効果をプラスするトマトソース
先日は、グルテンを気にする人でも食べられて女性に不足しがちな栄養を補給できるイオンマックスバリュのひよこ豆と玄米からつくったスパゲッティタイプのご紹介をしました。
まだお読みでない方はこちらからお読みください。
今日はそのパスタに合わせて、潤い(血(けつ)と必要な水分不足が気になる人向けのトマトソースのご紹介です。
日中暑くて火照った日に潤いとパワーを補うトマトソース
材料/(2人分)
フレッシュトマト中くらい2個から3個、新玉ねぎ半分、セロリの葉一本分、生の黒きくらげ2枚、牛の赤みの薄切り100~150g、パセリ適宜、塩、胡椒、にんにく1片、オリーブオイル大さじ3、あればドライバジルティースプーン1
作り方/
1.フライパンにオリーブオイルを入れスライス2ミリ程度にスライスしたにんにくを入れてしばらく浸けておく。
2.ヘタを取ったフレッシュトマトはざく切りにする(種と皮もそのまま使う)。新玉ねぎは繊維に垂直にスライスする。セロリの葉もざく切りに。
パセリは細かくちぎるかみじん切りにする。
3.弱火でオリーブオイルを熱し、にんにくを炒めてオイルに香りを移したらにんにくは取り出す。
4.塩コショウした牛肉の薄切りを炒め、火が通ったら新玉ねぎとセロリの葉も炒める。蓋をして蒸し煮にすると時短になる。新玉ねぎがしんなりしたらトマトとドライバジルを入れて混ぜ合わせたら少し煮込む。あれば、トマトペーストをティースプーン1杯入れてさらに煮込む。
5.塩で味を整えたら完成。
パスタを茹でる時に塩を入れて茹でるためソースの塩は少なめにしておくのがポイント。
使った主な材料の薬膳的効能
トマト
薄い皮の下の実がみずみずしいトマトは夏野菜の代表です。
抗酸化作用の高いリコピンが豊富なので、夏前でも日差しが強く暑かった日はトマト料理がおすすめ。
ただし、どんなに暑くても夜になると冷える場合は、フレッシュトマトも調理をして食べると、冷やす性質が緩和されます。
また、油と一緒に摂ることで効率よく摂取できます。
これはリコピンが脂溶性なため。
生で食べると体の熱を冷まして喉の渇きを潤わせ、消化を助け食欲不振の時にも効果があります。
加熱することで冷やす性質が緩和され血(けつ)を補い血行を促進するためエイジングケアや美肌にもおすすめです。
玉ねぎ
玉ねぎは温める性質で、その香りが気を巡らせて血巡りの改善にも効果がある食材です。
今回は新玉ねぎしかなかったので使いましたが、普通の玉ねぎがあればお使いください。
今回は半分だけソースに使い、残りの半分は水にさらさずそのままサラダにして食べました。体の中に溜まるヘドロの排出を促す効果もあります。
このヘドロは「痰湿」と呼ばれるもので、中性脂肪や血中コレステロールの原因となるため、更年期以降は意識して食べたい食材の一つです。
セロリの葉
セロリは通常、葉は使わずに茎の方を使うと思いますが、葉にも効能があるため捨てずに積極的に使います。
むしろ、イライラ感の解消には葉の方が強いとされています。
香の良い野菜や果物は気の巡りを良くするので、春にイライラしやすい人、ストレスを感じている人はセロリの葉も食べるようにしてみてください。
黒きくらげ
パスタソースに黒きくらげ?と違和感を感じる方もいらっしゃるかと思います。
でも、きくらげはきのこなので本来どんな料理にも使えるはず。
美味しくて栄養的に必要な物なら〇〇にはこれを使うものとか〇〇にこれを入れるのはおかしいと固定観念を外して使うのがモーリー薬膳ラボ流。
黒きくらげは血(けつ)の余分な熱を冷まし血(けつ)滞りを改善するなど
血(けつ)に関わる様々な症状におすすめです。
黒い食材は全般的にエイジングケアにおすすめのものが多いのですが、黒きくらげもそのひとつ。
加熱することで最初コリコリとした歯ごたえがありますが、徐々にとろみがつくので、パスタソースに加えるととろみの足しになります。
β-グルカンなどの食物繊維が豊富なので便秘予防や免疫の活性化にも効果が期待できます。
最近スーパーでも乾燥ではなく国内で生産された生の黒きくらげが買えるようになりました。
水戻しの手間が要らないので積極的に食べるようにしましょう。
牛の赤身
人も人間なので、植物系より動物系の方が親和性が高く、血(けつ)を補うには適する食材と言えます。
赤だけに血(けつ)を補う肉の代表で、貧血の改善や血行促進などに期待ができます。
脂の少ない赤身はたんぱく質も豊富なので気を補うことで疲労回復や体力を増強したい時におすすめです。
パセリ
なくてもソースは完成しますが、最後にパセリをトッピングすることで香りが気を巡らせて食欲を増し疲労回復などの効果があります。
鉄分が豊富なので牛肉の赤みや黒きくらげと共に血(けつ)を補い巡らせる効果を期待して使っています。
ちなみに体を温める温性の食材です。
ひよこ豆と玄米からつくったスパゲッティタイプを使ってパスタを仕上げるコツ
先日ご紹介したひよこ豆と玄米からつくったスパゲッティとの相性もよく、美味しいトマトパスタになります。
箱の注意書きを読むと一度お湯か水で洗うとなっていますが、洗わずに作ってもパスタ同士がくっつかない方法です。
先にソース作りに取り掛かり、煮ている間にパスタを茹で始めます。
パスタがアルデンテ(少し芯の残る歯ごたえのある状態)に茹で上がったら、パスタをざるに取り、茹でていたお湯をお玉に軽く一杯程度鍋に残しておきます。
そこにトマトソースを入れ、火にかけながら茹で上がったパスタも入れて手早く混ぜます。
普通のパスタならここにオリーブオイルを入れて乳化させますが、ひよこ豆と玄米からつくったスパゲッティタイプはオリーブオイルを入れなくても適度にとろみがつきました。
茹で上がった後でお湯か水で洗っていたら滑らかに乳化できなかったかもしれません。
次にひよこ豆と玄米からつくったスパゲッティタイプでパスタを作る時は茹でた後で洗ってみようと思います。
結果はどうなるか、乳化具合などはまたレポートしますね。
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