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抜きながら入れていませんか?いつまでも湿気による不調から脱せない理由

数日続く豪雨で湿度がかなり高くなっています。

毎朝のツイートで、天気を見ながら天気や気温による体への影響を中医学と薬膳の視点でお伝えしています。

毎日続く雨。

私達の体を洗濯物と考えてみてください。
なかなか乾かないばかりか、空気中の湿気を吸いいつまでもカラっと乾きません。

体もこれと同じで、いつまでも要らない水分が抜けないばかりか、更に湿気の影響で、重だるさや頭痛、むくみなどを感じるのです。

胃腸の状態に影響も出やすくなります。

そこで今朝も、体の要らない水分を乾かすためにピリ辛をおすすめしたのです。

ピリ辛にする程度がちょうどよく、激辛にしてしまうと逆に必要な潤いまで乾かしてしまいます。

スパイス類や唐辛子などは体を強く温める性質なので、温めながら乾かす温風ドライヤーのようなイメージですね。

激辛料理を食べると(私は苦手で食べませんが)大量の汗をかくことでも、必要な水分まで乾かすイメージを掴んでいただけるでしょうか。

湿気が多い日にすると良い食べ物によるセルフケア

スパイスなどを使ったピリ辛味の他に、湿気が多い日にすると良い食べ物によるセルフケアがあります。

食べ物によるセルフケアと言うと大仰ですが、要は「湿気が多い日に何を食べたらいいか?」です。

何もしていなくても洗濯物のように、要らない水分が減らないどころかもっと湿気の影響を受ける体です。

カラっと乾燥している日なら、汗もかきやすく、呼吸などからも要らない水分は出て行きます。

ところが、湿気の多い日は汗もかきにくく、汗もなかなか乾かないため要らない水分は減らすのが難しいのです。

そこで、意識して出すことが大切になります。

要らない水分を出すためには、尿で出すのが一番。

はと麦や緑豆(緑豆もやし)、冬瓜、とうもろこしのひげ、小豆などを使った食べ物やお茶を飲んで、強制排泄ですね。

湿気の多い日は、ピリ辛の味付けと利尿効果のある食材を意識して摂るようにします。

やっているのに、湿気による不調から脱せない理由

上に書いたようなことはいつも意識しているのに、湿気のある時は依然として不調がある。そんな場合は、もしかしたら、自分で要らない水分を作っているかもしれませんよ。

消化器系に当たる五臓の「脾」が弱ると、水はけに影響が出ます。

要らない水分を下へ送り排泄するまでの時間がかかるということ。

つまり溜めやすい体になるのです。

「脾」を弱らせるのは、冷飲食、肥厚甘味(ひかんこうみ)と言われる脂っこくこってりした甘い味付けのもの。うなぎの蒲焼やかつ丼のようなイメージです。

大量の乳製品、大量のアルコールも「脾」を弱らせます。

体質によって、「脾」の温度がもともと高めで多少冷たいものを食べても機能が落ちない人と、もともと低めで冷たいものを食べたり飲んだりすると、直ぐ機能が落ちる人がいます。

「脾」の機能が落ちない人は要らない水分を溜めにくいかもしれませんが、一般的に日本人は「脾」が弱めです。

そのため、湿気の多い日にいくら要らない水分を出すことを意識していても、「脾」を弱らせる食生活を続けていたら、要らない水分は補給されているのです。

浴槽に溜めた水を排水しているのに、上から水道の水を加えているようなものですね。

湿度が高い日に不調を長引かせないために

湿度が高い日に重だるさやむくみなどの不調を長引かせないためには、まず要らない水分を抜くこと。

その上で、要らない水分を作る食べ物を控えること。
これを忘れていると、いつまでも要らない水分は減りません。

この二つを同時にすることで、不調が緩和されるはずです。

食べ物以外では、軽い運動や入浴などで汗をかくことも意識してくださいね。

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