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中医学の考えから、骨折や捻挫の時に薬膳でお勧めする食べ物

この三年間の生活スタイルにより、出かける機会が減ってしまった人も少なくないと思います。

運動不足解消を個人的にしていれば良いのですが、なかなかできず、また以前なら出かけて買っていたものを、多くの人がネットで注文で買えるようになり便利な反面その分動かない生活に。

春から急に動き始めることで更年期以降は筋肉や骨を傷めてしまう人もいます。

そこで、骨や筋肉を傷めないための薬膳の考え方とお勧めする食材をピックアップします。

あきらかにぶつけたり捻ったりして関節に痛みがある時は、まずは整形外科でレントゲンを撮ることがおすすめですが、食べ物に気をつけて早く治すことの一助になればと思います。



同物同治の考え方


薬膳には体のある部位を良くしたければ、他の動物のその部位を食べるという考え方があります。

これを同物同治(どうぶつどうち)と言います。

例えば、肝臓のためにはレバー、心臓のためにはハツ。
皮膚のためには皮、目のためには魚の目など。


焼き鳥でレバーを必ず食べるとか、焼肉でハツを必ず食べるとか・・・


日本ではそういう考え方はあまり浸透していませんが、魚は皮ごと食べるように言われた経験がある方も居ると思います。

知らずにお肌のための薬膳になっていたのですね。

同物同治の考え方で言えば、骨折の時には骨付き肉のスープや煮物がおすすめです。


骨ごと食べられるイワシなどの魚、カタクチイワシの稚魚のじゃこなどの魚も積極的に。

鶏肉の手羽先や手羽元、豚のスペアリブはスーパーでも手に入るので積極的に使えます。

また、塩分や脂の量はこの際置いておくとしたら、豚骨ラーメンもおすすめです。


いわゆるボーンブロスになるので、ラーメンの塩分や脂は「なかったことにする薬膳」でできるだけ±ゼロにしておいてください。


五臓の腎の強化


骨に関係するのは五臓の「腎」です。

腎に蓄えられている「精」から骨髄が作られて、それが骨や血(けつ)の元になると考えられています。

「精」は歳を重ねることや普段の生活で消耗していくもの。

そのため、薬膳では「腎」の補強の中には「精」を補強すること含まれていて、よく精が付くと言われている食材がこれです。

すっぽん、ウナギ、山芋(長芋)などの他、えび、ニラ、栗、黒ごま、黒豆などがこれに当たります。

またピンポイントで、骨や筋肉に効果があると言われる食材もあります。

これを、腎を強化する食材と合わせて食べることでより効果が期待できます。

強筋骨効果のある食材


屈伸がしにくい、骨がもろくなる骨粗鬆症予防などに意識して摂って欲しいものが、この強筋骨効果のある食材です。

イワシ、カタクチイワシ、牛の筋、うずらの卵、山芋、カリフラワーなど。

強筋骨効果のある食材は、温める性質(温性)か温めも冷やしもしない性質(平性)のものが多いのですが、中には、たこ(寒性)、馬肉(寒性)なども含まれているので、自分の体の冷えや熱のバランスに気をつけて選ぶようにしてくださいね。

まとめ


骨折や捻挫の時にも薬膳の食の知識は使えます。

若い頃より新陳代謝も衰えて、骨粗鬆症に移行しやすい更年期以降は骨折や捻挫の治りも遅くなりがちです。

食材の効能を使って少しでも早く治るようにするためには、薬膳の同物同治
腎の強化、強筋骨
の考え方も利用して見てください。


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