薬膳講師がおすすめする日常のエネルギーチャージ法
梅雨明けしていないのに、猛暑日続きの2023年7月ですが、食欲は落ちていませんか?
よく眠れていますか?
この二つは中医学でいうエネルギーチャージをするために大切な日常の基本です。
薬膳講師が日常している事を解説します。エネルギーがダウンしていると感じる人は参考にしてくださいね。
エネルギーに当たる「気」を補う
中医学では「気」を生命力やその人のパワー、体力等、人の体の様々な役割を果たす構成要素のうち、主になるものと考えています。
「気」が減った状態を気虚と言いますが、気虚になるとウイルスや細菌、暑さや寒さ等の影響をもろに受けて不調になりやすいのです。
体温調節や、体の各臓器や血液、リンパ液などが本来の働きをスムーズに行えるのも「気」が十分にあることで維持できます。
疲れを感じる時は「気」が減っている時なので、常に「気」の補充をします。それが中医学で考えるエネルギーチャージ法です。
中医学的エネルギーチャージ法
具体的に、エネルギーチャージとしてどのように「気」を補うかは大きく分けると次の二つです。
1.空気中の気を呼吸で吸い込む
2.飲食物を消化することで得る
空気と言うくらいなので、私達は呼吸から常に「気」を取り入れています。
呼吸が浅かったり、深呼吸しても空気が汚染していれば本来のパワーある「気」は取り込めません。
「気」を取り入れるための朝のルーティン
薬膳講師の私が日頃していることは、朝起きたらまずは窓を開けて深呼吸することです。これは真冬でも同じです。
朝の空気は「生きた気」と言われます。
更に詳しく言うとニワトリが鳴いてから3時間くらいの空気が一番パワーがあるとされているので、深呼吸の他に朝の散歩で吸った「気」を全身に巡らせるようにしています。
飲食物からの「気」は食べたり飲んだりしたものが、しっかり消化・消化されたものです。
どんなものでも「気」の材料にはなりますが、特に「気」を補う食材は、黄色いものや天然のやさしい甘味のあるものです。
芋類・豆類・かぼちゃ・とうもろこし・栗等、他にはきのこ類もこれに当たります。
これらの食材のほとんどが、胃腸の補強にもなるところがポイントです。
食べたり飲んだりしたものが消化・吸収されて初めて「気」が作られるため、どんなに食べても下痢をして吸収されなければ「気」の補充にはならないからです。
薬膳講師が日頃している食べ物からの3つパワーチャージ法
食べ物を消化するにも「気」を消費します。
以前、早食いすると食後に眠くなりやすいという記事を書きました。
あまり噛まずに飲み込むと唾液の消化酵素が混ざりません。
その分、消化に時間がかかるので、他の行動をしてしまうと消化にエネルギーが使えないため眠くなるのは、体の自然な現象だと考えられています。
そのため、薬膳講師の私が日常している「気」の効率よい作り方は3つあります。
1.よく噛むこと
食事はよく噛むこと。
たまに、日頃の食事を見せて食べながら動画を撮っているYouTubeがありますが、気づいたのはあまり噛まずに飲み込んでしまっている事。
これだと、消化に「気」を沢山使うことになりますから、せっかく補充するための食べ物が効率よく「気」に変えられていないのです。
そして、よく噛まずに飲みこむことで消化不良になればせっかく食べたものが「気」に変えられずに排泄されてしまうのです。
「気」を消費して消化したのにもかかわらず十分作られていないのはエネルギーダウンに繋がります。
2.食べながら飲み物をがぶ飲みしない
よく噛むことと繋がりますが、食事の中で飲み物をがぶ飲みしません。
口に食べ物があるのに飲み物を飲んでしまうと、噛まずに流し込んでしまうからです。
特に冷たい飲み物をがぶ飲みしながら食べるのはパワーチャージのためにおすすめしません。
3.糖質オフをしない
ご飯や芋類、豆類、かぼちゃなどのどれかは必ず毎食食べるようにしています。
糖質を摂らずにいるとお菓子や甘いチョコレートなどの砂糖を使ったものが欲しくなるのを実感しています。
食べ過ぎにならない程度に炭水化物を摂ることは、砂糖を摂るのとは違います。
なぜなら、芋類や豆類には食物繊維も含まれていて砂糖だけを使ったスイーツ類や甘いお菓子や飲み物とは吸収のしかたも違うからです。
まとめ
薬膳講師がおすすめする日常のエネルギーチャージは中医学の「気」をチャージすることです。
「気」には呼吸から得られるものと飲食物から得られるものがあるので、その両方を効率よく得るようにしています。
呼吸で得る「気」はできるだけ早朝のきれいな空気を沢山吸うこと。
飲食からの「気」はできるだけ「気」を減らさずに「気」を補う食材を食べたりよく噛むことで補うようにしています。
つまり、言い換えると消化の良いものを消化の良い状態で(特に夜遅くなって食べる時は)食べることも意識してエネルギーチャージするのがおすすめです。
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