処暑〜暦と薬膳
和漢薬膳士のあずきです。
元々管理栄養士で病院などで勤務経験がありますが、生まれながらに虚弱体質。それが薬膳と出会ってから体調が良くなり、目の前が明るくなりました。
暦や季節の巡りに沿った薬膳の知恵は本当に心地よいもので世界を変えてくれました。
この心地良さをどなたかと共有したくて、
今日もnoteを綴っていきます。
焼けつく暑さも、ふと和らぐ。
8月23日から処暑。
日中は暑い日もありながらも
朝晩は段々と涼しくなり、秋の虫の声が聞こえるようになりました。
これを綴っている今日、私の住んでいる地域では雨が降っています。
湿度は高いけれどエアコンをつけなくても過ごせる空気感。
灼熱の暑さが少し緩まり、ホッとする。
処暑の『処』という字には『止まる』という意味があり、この時期は暑さが止まる時期なのですね。
それと同時に、夏の終わりを感じて少し寂しいような気持ちも。
晴れた日に空を見上げてみると、
真上には秋の鱗雲、遠くに夏の入道雲というように、
夏と秋が入り混じる。夏の中に秋が段々と入ってきている。
そんな感じ。
徐々に夏に秋が入ってきて、やがて夏が薄れ去っていく
季節の移り変わりを感じられる。
晴れた日はぜひ空を見上げてみてください。
秋の七草摘んで
秋の七草の季節のはじまり。
春の七草が七草粥にして食べるのに対して、
鑑賞するのが秋の七草。
秋の七草を探してみたり、飾ってみるのも良いかも。
https://www.villalodola.jp/magazine/column-266/(リンク貼らせていただきました)
余談ですが…毎年、アサギマダラを見るのが楽しみで。このアサギマダラがフジバカマの蜜を吸うので、我が家にもちょっと寄ってくれないかなぁ〜なんて庭にフジバカマを植えたのです。
(アサギマダラが来るのはもう少し先になりますが)
そう簡単には来てくれないと思うけど、来てくれたら嬉しいなぁー
処暑のすごしかた
夏の疲れと、朝晩の涼しさ、寒暖差で体調を崩しがち。
お店に入ったら、思った以上にエアコンが効いていて寒い‥‥
なんてこともあるかもしれません。
出かける際には羽織ものを一枚持って。
できるだけ眠り、夏の疲れから回復しましょう。
(夏休みも終盤、子ども達も親御さんもお疲れではないでしょうか?
私は疲れてますよ!苦笑)
午前中は頑張れるけれど、夕方になるともう疲れてしまって
なんとか気合いで夕飯を作っているような、
気虚(身体の中の『気』が足らないタイプの人…私もそうです。)の方は特に睡眠を心がけて
秋に夏の疲れを連れて行ってしまわないのが大事。
睡眠ってやっぱりいちばんの回復方法、そしてストレス解消方法。
処暑の食養生
夏の暑さが厳しかったところに乾燥した秋の風が入ってきて、
私たちの身体も乾燥しやすくなっています。
イネ科の花粉も飛び始め、花粉症の方は鼻水が出たり、咳やくしゃみが出ている‥という方もいらっしゃるかもしれません。
秋は乾燥しやすく、体の中の肺がダメージを受けやすい時期。
身体に潤いをもたらし満たしてあげることが大事。
立秋の時期に引き続き、身体を潤わして熱を冷ますものを。冷房や冷たいものを食べ過ぎて冷やし過ぎてしまっている人は温めるものや胃腸を整えるものを取り入れていくと良いですね。
梨は体の潤おいを作ってくれる。また熱を冷ますのでまだまだ気を抜けない熱中症予防にも。
いちじくも同じく潤いを作ってくれ、体の熱を冷ましてくれます。
乾燥の時期に起こりやすい便秘にも一役買ってくれる。
カボチャもおすすめ。冷たいものを食べ過ぎて弱ってしまった脾(ここでは、脾臓のことではなく、身体の消化吸収代謝の働きのことを言います)を整えて、暑さで失ってしまった気を補ってくれます。
今が旬の枝豆は、身体の中の不必要な水を出してくれます。この暑さで失った気血を補ってくれ、脾を整えてくれます。
身体を潤わせ、疲労回復ビタミンB群の多い豚肉もまだまだおすすめ食材。
夏の疲れが出やすい時期。
疲れを癒し、満たして心地よく秋に向かえますように。
最後まで
お読みいただきありがとうございました。
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