喉を守りたい

こんにちは!

北海道の中医薬膳師、みやこです。

日々のちょっとした不調を整える薬膳などを紹介しています。




第6回(大寒)は喉が痛いときのケアです。

新型コロナウィルスのオミクロン株の特徴に強い喉の痛みがあるとのことで、喉に少しでも違和感があればできるだけのケアをしているところです。

喉の違和感といってもイガイガしたり詰まる感じがあったりと症状は様々ですが、今回は喉が痛いときの薬膳を紹介しますね。


喉の痛みは炎症が起こっている、つまり熱があると考えられます。

また、喉は呼吸と飲食物の通る場所、また腎の経絡の通り道なので、肺と胃と腎と関わりがあります。

肺に悪さをする熱のある邪気が入り込むか、胃の熱が肺にのぼってしまうか、腎の潤い不足のために熱が抑えきれず肺に上がってしまうか、、

同じ喉の痛みでも原因によって対処方法は異なります。

ただ、いずれにしても、熱があるときは「熱を取り除くこと」が必要です。

そして「肺をいたわること」もポイントです。

『違和感も 早めの対処で 喉スッキリ なんとかなれば 儲け物』くらいの気持ちで参考にしていただければ^ ^


まずは、大根蜂蜜!

大根飴ともいわれていますよね。

喉の痛みといえば必ずといっていいほど出てきます。

肺の熱をとりのぞいて黄色の痰を解消する大根と、肺を潤わせる蜂蜜の最強の組み合わせであるだけでなく、作り方も大根を小さく切って蜂蜜に数時間漬けるだけという簡単さ。

喉のイガイガを感じたらこまめに口にしたい薬膳です。

ちなみに肺を潤す食材には、他にも、百合根、白胡麻、松の実、牛乳などがあります。


オススメの果物もあります。

梨、柿、林檎、枇杷、これらには肺の熱を取り除いたり潤したりするはたらきがあります。

でも林檎以外は初夏や秋が旬なのでいま時期はなかなか手に入れにくいですよね。

そんなときは、ドライになって栄養価もアップしている干し柿をぜひ。

ドライで目にすることの方が多い無花果や杏(アプリコット)もよいですよ!

杏つながりで、喉ケアのデザートには杏仁豆腐を選ぶのがマルです。


手軽なのはお茶かなぁと。

緑茶は熱を取り除く代表のお茶ですが、薄荷(ミント)、菊花、桑葉なども肺に作用します。

悪さをする邪気が身体の奥に入り込む前に追い払うのに有効ですよー。


喉の痛み対策ごはんのイチオシは、蓮根スープです。

八百屋さんも「喉が痛くなったら蓮根の搾り汁を飲むよ」と教えてくれましたが、蓮根にも熱を取り除くはたらきがあります。

生は食べにくいのですりおろしてスープにすると身体は冷え過ぎず余分な熱をとってくれるし、たっぷりと食べられます。


そして大事なことは、熱の元になるものは摂らないことです。

油っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、身体を熱くする香辛料などは避けましょう。

熱+熱で悪化します。


喉が痛くなる前に肺のはたらきを高めておくことも大切な養生です。

お米や糯米、芋類、肉類、サバなどで肺のはたらく力を補いつつ、胡桃や葱、生姜、パクチーなどで肺を温めるとなおよしです。


先日、子どものクラスが学級閉鎖になりました。

それを皮切りに他のクラスや学年でも学級閉鎖になったという連絡が次々と来ています。

絶対ではないけれども、少しでも元気に過ごせる一助になればいいなと思って、薬膳の知恵をあれこれ使って毎日のごはんを作っています。

とはいえ。

献立を考えるのは得意ではないので、お昼ごはん分一食増えて、大変です(笑)





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☆次回は立春(2/4〜)に更新です!

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