大雪
こんにちは!
中医薬膳師のみやこです。
北海道から、二十四節気に合わせて薬膳を中心とした季節の養生について、「季節のおたより」としてお届けしています。
第三回目は大雪(たいせつ)です。
大雪の頃になると気温もぐっと低くなり北海道では氷点下も当たり前に。本格的に雪が降り始める頃ですが、今年は12月に入った途端に冬景色になりました。
さて前回、中医学では人体を五つのはたらきに分けて考えると書きました。が、実は人体だけでなく自然界のすべてを五つに分類しています。
これを「五行学説」といいます。
「木・火・土・金・水」という五つの物質を五行として、季節や地理、感情や食べ物などあらゆるものを似ている、または関わりのある性質で分けています。
その中で今回は味と色に注目してみます。
「酸、苦、甘、辛、鹹」を五味、「青、赤、黄、白、黒」を五色といいます。味も色もそれぞれ得意な季節があり、今の時期、冬は「鹹味(かんみ)」と「黒色」になります。
黒い食材には、黒胡麻、黒豆、黒米、黒砂糖、黒木耳、ひじきなどがあります。
鹹味のある食材は、昆布、のりなどの海藻、アワビ、カキ、ホタテ、豚肉、鴨肉、イカ、タコなどです。
鹹味(しおからい味)のあるものや黒いものは「腎」を助けるとされているので冬に積極的に摂っていきたい食材です。
ちなみに薬膳でいう「味」は、身体にもたらす効果としての味のことなので、実際の味とは異なることもあります。
鹹味の摂りすぎは腎に負担かけてしまうのでご注意を!
中医学では「中庸」、つまり適度に、程々に、がよしとされています。
今晩のメニューに迷ったら薬膳の知識もぜひ取り入れてみて下さい!
☆次回は冬至(12月21日)の予定です。
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