やくのしま④
「ハゼラン」
午後の2、3時間ほどしか開かないので三時花とも呼ばれます。円錐形のつぼみや丸い実の状態で見かけることが多く、線香花火を連想させることから「爆蘭(ハゼラン)、ハナビグサ(花火草)、サンジノキコウシ(三時の貴公子)、ホシノシズク(星の雫)、エドノハナビ(江戸の花火)、ヨヨノホシ(夜々の星)、オシンソウ(おしん草)」などと呼ばれます。花を咲かせた後、小さくてとてもかわいい種をつけます。ハゼて周囲に零れ落ちることから、ハゼランと言われています。
また、セイロンほうれん草 (Ceylon spinach) の別称があり、多肉の葉を野菜として利用ができる植物です。若葉をサラダやスープ、天ぷらやお浸し、胡麻和えなどで食べられます。
また、葉や根の乾燥物は、煎じて服用し薬草として利用できます。健胃、下痢止め、肺病、咳止め、喘息などに効果があるとされ、中国では、高麗人参の代わりにハゼランの根が漢方薬として使われます。インドネシアでは肝臓や腎臓疾患に薬として用いられます。タイでは滋養強壮のためのハーブとして人気があるそうです。
葉は冷却効果や皮膚軟化効果、抗壊血病、滋養強壮などの薬効成分があり、根には界面活性成分を持つサポニンが含まれています。抗酸化作用などもあるようです。
「雑草」だなんてとんでもない。