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#屋久島野菜徒然日記 2月

屋久島の2月下旬はすでに春模様。
外ではすももの花が咲き、早咲きの桜も満開です。

この時期の屋久島もまだまだ色々なお野菜が色取ってくれていますが、一際目を引くのがアスパラ菜やロマネスコ、カリフラワーやブロッコリーといった花野菜たち。
もう暖かくなるよ、春が近づいているよ、という合図のように、もこもこと可愛い姿を見せてくれます。

ゆがいてディップをつけて、というのは定番の食べ方ですが、この茹で方が結構奥深い。
コツはたっぷりのお湯で泳がせるようにゆがくこと。
決してギチギチに入れてはいけません。
可愛いお野菜たちが気持ちよく泳げるようにイメージしながら少しづつ入れましょう。
お湯の中ではなるべく触らずじっとみて、色の変わる瞬間を見逃さないように。
そっと裏返したらちょっと待ってさっとあげます。
なるべく空気の通るところで冷ましましょう。
茹でかたを少し丁寧にするだけで、全く違ったお野菜のように輝いてくれるから不思議です。

他にも炒めてもあげても美味しい花野菜たちですが、中でも私が好きなのはカリフラワーのスープ。
えのきと一緒に炊いてミキサーにかけるだけで、クリーミーでまったり、こっくり。
少し魚介のような、独特のなんとも美味しい香りが生まれます。
大ぶりのカリフラワーに出会ったら、ぜひ試してみてくださいね。

3月に入ると島外からのお客様も多くなる屋久島。
まだもう少しお野菜たちの華やかな季節は続きます。
今の屋久島を味わいにいらしてくださいね。

ある日のおまかせプレート

タケノコ芋のよかたん豆腐パテ 豆腐ボロネーゼ添え
新玉ねぎの焼きびたし
山芋の舞茸巻き揚げ
スナップエンドウの麦麹炒め
季節野菜の甘酒ソース
タンカンソースと赤かぶのショートパスタ

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富山 美希/とみやま みき
a heavenly kitchen主宰、菜色料理家。
神奈川県出身、屋久島に移住して7年。 屋久島の大地から生まれる自然の恵みに魅せられ、その彩りと遊ぶことをこよなく愛する屋久島野菜愛好家。
宿の料理人、出張料理家などを経て2021年12月に高平の高台に自身のアトリエ兼小さな予約制レストラン“a heavenly kitchen 天空カフェ“ をオープンした。