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赤ちゃんのネントレ、する?しない?そもそもネントレってどーなの!?

妻のショウガです。
いまだに賛否の分かれる、赤ちゃんのネントレ。
我が家ではネントレをしていますが、なぜこのように賛否が分かれるのか、ネントレとはどのようなものなのか、あれこれ考えてみたことを個人的にメモします。

ネントレとは?

ネントレ=ねんねトレーニング
ネントレとは、赤ちゃんが決まった時間に1人で眠れるように習慣づけるための睡眠トレーニングのことです。
https://www.jp.pampers.com/baby/sleep/article/baby-sleep-training

赤ちゃんの眠る力を向上させたり、引き出したりするトレーニングとも言えます。

有名なものでは、イギリス王室や著名人などの乳母経験を持つベビーシッターが提唱するジーナ式、アメリカの小児科医が提唱するファーバー式などがあります。

アメリカや欧米諸国では、ネントレというか、赤ちゃんを1人で寝かせる文化(部屋を分ける等)があるため、必然的にこのような書物も多いのだと思います。

ネントレ=ひたすら泣かせる?だから、赤ちゃんはかわいそう?

妊娠してから、ネントレなるものの概念を初めて知ったのですが、私も最初はネントレ=泣かせるものだと思っていました。赤ちゃんが泣いても放っておき、赤ちゃん自身に「泣いても意味がない、抱っこしてもらえない」と認識させ、あきらめさせるものだと思っていたのです。

しかし、ネントレといっても種類はさまざまで、いわゆる「泣かせるネントレ」は限定的で、かつ一時的なものです。
「赤ちゃんが泣いてもすぐには抱っこしない、あやさない」という手法が衝撃的で、ここの部分だけがひとり歩きしたのではないかと思っています。

ネントレ=赤ちゃんを都合よくコントロールしている気がする?

ネントレでは、まずは赤ちゃんを決まった時間に寝かしつけ、そのうち、赤ちゃんが決まった時間に一人で眠るようになる、ことを目指します。
ということは、必然的に授乳やお風呂の時間も決まってきます。

これを「生活リズムを整えていく」と思えるならいいのですが、ネガティブに「赤ちゃんを(徹底的に)コントロールする」と捉えてしまうケースもあるかもしれません。

『赤ちゃんは基本的には、お腹が空いたときに飲んで食べて、眠くなったら寝て、遊びたいときに遊ぶもの。
赤ちゃんの思うまま、感じるまま、自由に生きるもの。
そして、大人にはわからない理由で泣くもの。』

私もそんな風に思っていたので、ネントレ本を読んでいくと、その細かいスケジュール感に不安を覚えました。
「赤ちゃんの思うまま、自由にさせておけないなんて、なんだかかわいそう」そう思いました。

ネントレ=ラクして子育て?ラクすることに罪悪感?

ネントレ成功者のみなさんのブログを読んでいると、「ネントレがうまくいけば本当にラク」「自分の時間ができる」「心の余裕が生まれる」といった話が出てきます。

私は寝ることが大好きで、産後もなるべくは睡眠時間を確保したいと思っていたので、ネントレはとても魅力的に感じた一方、そんなにラクしていいのかな?と思う自分もいました(ネントレが成功したからといって、子育て全般が楽になる、という単純な話でもないし、そもそもネントレだって大変)。

たぶん私の中で、子育てというものはとてもきつくて、大変で、でも我が子が可愛いから何とか乗り切れるもの、という認識がありました。

事実、子育てをする立場になり、その認識はそんなに間違っていなかったとは思うのですが、だからといって、「ラクしちゃいけない」わけではないんだよな〜、とも思っています。

子育てはみんな大変なんだから、私も大変な思いをしながらやっていかなければならない、と思い込んでいたんです。
周りと同じように苦労しなければならない、とか、自分だけラクをしてはいけない、とか、謎の掟を作って、何か改善の見込みがあるものや便利なものに、不安を覚えたり、罪悪感を感じてしまったのかなと思っています。

月齢が上がれば自然と眠るようになる。ネントレまでする必要があるのか。ネントレって本当に必要?

大人と同じように、赤ちゃんの眠りにも大きな個人差があり、生まれた頃から寝るのが上手な赤ちゃんもいれば、我が息子のように抱っこしながら歩いていないと寝ない赤ちゃんもいます。

月齢が上がれば、眠ることも上達してくるはずで、わざわざネントレする必要があるのか、私も懐疑的でした。
無理にトレーニングをしなくても、自然に、赤ちゃんの成長に任せればいいのでは、と。

生後4〜5ヶ月くらいで昼夜の区別がつき、夜も長く眠るようになると言われていますが、これはあくまで育児書の内容で、夜通し眠るようになるまで2年かかった、という話も聞きます。
それくらい人間の眠りには個人差があるもので、そもそもネントレをしたからといって、必ずしも寝ることが上達するかわからない。
また、仮にネントレを試してみて、寝ることが上手になったとしても、ネントレの成果なのか、単純に本人の成長によるものなのか、わからないよね、と。

ただ、一方で、子どもが寝ることが苦手だった場合、ネントレ以外で何か手立てがあるのかも疑問でした。
とにかく抱っこし続ける、添い乳をする、などの方法があるかもしれませんが、それはあくまで対症療法であり、耐久レースです。

ネントレの効果や成果はわからないけれども、かと言って、我慢比べをずっと継続することも難しいと感じました。

ネントレには一定の合理性を感じた

ネントレを知るために、関連書籍や記事を複数読みながら、ネントレ実践中の方のブログをじっくり拝見しました。

そこで私が感じたことは、
・ネントレにはエビデンスがある(すべてのネントレにあてはまるわけではないですが)
・生活リズムを整えた方が子育てはラクになる
・生活リズムと環境を整えれば、ネントレの重要課題はクリアできる
・赤ちゃんが必ず眠る魔法のようなネントレはもちろん存在せず、ネントレの効果が全く出ない場合もある
・ネントレを成功させることにとらわれず、あくまで自分たちのペースを作る、という気持ちが大切
などです。

当然といえば当然なのですが、1日のスケジュールやタスクが決まっていた方が生活しやすいんですよね。
私も同様に、初めての子育てはとにかくパニックになったり、どうしていいのかわからず途方に暮れたりしましたが、ひとまず決められたスケジュールがあれば安心できました。

「考える」「判断する」「選択する」ことを減らせるからです。

また、生活リズムが定まってくることで、我が子の特性や個性を見極めやすくなっているのかも、とも感じました。毎日同じスケジュールで生活することで、その他の変化に気がつきやすくなったり、比較がしやすくなったりしているのかもしれません。

ネントレはその成功に固執しなければ、合理的かもしれないと思うようになりました。

ネントレは睡眠トレーニングというよりも、生活リズムや生活環境を整えることの大切さをまずは重要視している

我が家では、ゆるーくネントレなるものを実践しているのですが、どのネントレ本にも書いてあるような基本的な項目を重要視しました。

・朝は同じ時間に起こす
・夜は(眠れなくても)同じ時間に就寝させる
・起きたら朝日を浴びて、部屋を明るくする
・昼間は活動的に、夕方以降は照明を暗くしてゆったりと
・散歩に出かける(できれば午前中に)
・月齢による活動時間(赤ちゃんが機嫌よく起きていられる時間)を意識する

とか、こんな感じで、ざっくりです。

ネントレ本を何冊か読んだことのある方なら同じことを感じるかもしれませんが、ネントレ本って、睡眠トレーニングはもちろんですが、いかに生活リズムを整えていくか、赤ちゃんの生活環境を整えていくか、ということが書かれているんです。

質の良い眠りには、リズムと環境が大切ということかなと思っています。

ネントレ=我が子の特性を理解し、親子ともに眠るキッカケやタイミングを掴んでいくもの

ジーナ式にしろ、ファーバー式にしろ、提唱するネントレ方法やスケジュールはあるものの、それを1から10まですべて守っているという人は少ないんじゃないかなと思います。
最初はメソッドに忠実に実践していたけれど、我が子の特性や成長に合わせてアレンジしているというご家庭も多いのではないでしょうか。

実際に、ネントレをゆるーく実践している我が家では、つまり“ゆるく”やっている時点で、我が家なりに相当アレンジをしています。

賛否あるネントレですが、個人的な見解としては、
毎日同じスケジュールで生活することによって、生活リズムや環境を整える、というのが大筋にあり、その上で、寝かしつけのコツやテクニック、提唱する〇〇メソッドがある、という風に解釈しています。

つまりネントレとは、その家庭に合った生活リズムと環境のもと、我が子の特性や個性を理解し、親子がともに眠るキッカケやタイミングを掴んでいくもの、だと考えています。
それによって、親子がより快適に生活し、子どもの健やかな成長の一助となるものなのでは、と思っています。

大切なのは、無理がなく継続できる範囲で、親子がともに(なるべく)気持ちよく生活していくことです。ネントレを成功させること自体がフォーカスされると、目的がすり替わってしまい、よけいな誤解や批判を招くのでは、と個人的には感じています。


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