山のよろずや ヤクの小屋
【職業・山屋】を自称し、 山に関わるあらゆる仕事に貪欲に突っ込んで行っては 山を「浴びる」かのような生活をおくる、 山を愛しすぎた若き現代の岳人、Akimo氏。 インターネットでコアな人気を誇る彼の、 奇特すぎる人生哲学を追う魅惑の(誰得な)コーナー。 ちなみに表題は彼の口癖。 皆さんはじめまして。 ちょっとニッチな登山の魅力を発信する雑誌『ヤクのあしあと』を発行している、「山のよろずや ヤクの小屋」です。 これからお送りするのは、『ヤクのあしあと』にて連載されている
他者のセンサーを借りることで 思いもよらぬ山の姿を発見する ――調査ってどういった部分が楽しいですか? Akimo さっき「線じゃなくて面で山に当たれる」のが楽しいっていうのは話しましたけど、他にもう一つ自分の中でハッキリしてる楽しさがあって。なんとなく山頂を目指して、ただなんとなく歩く山行ってあるじゃないですか。 ――多くの登山はそうだと思いますよ。 Akimo ええ。その時って「なんとなくずっと楽しい」感じでその山行を終えるんですよね。もちろんそれも楽しいん
“職業・山屋”を自称し、山に関わるあらゆる仕事に貪欲に突っ込んで行っては山を「浴びる」かのような生活をおくる、山を愛しすぎた若き現代の岳人、Akimo氏。インターネットでコアな人気を誇る彼の、奇特すぎる人生哲学を追う魅惑の(誰得な)コーナー。ちなみに表題は彼の口癖。 Akimoさんが山で関わっている様々な仕事のひとつひとつにフォーカスするシリーズ第2弾。 今回のテーマは「山岳調査」だ。 ――正直「山岳調査」って何をどう調査するのか、あんまり想像がつかないんですよね。
歩荷が楽しいのは、 重い荷物を背負うことが「快感」だから ――歩荷の仕事って楽しいですか? Akimo めちゃくちゃ楽しいです。 ――それは、荷物を持つことそのものが? それとも、歩荷をする上で多職種の人たちと関わったりすることが? Akimo どっちもあるんですけど、でも純粋に山で重い荷物を持つこと自体が楽しいんだと思います。 何も持たずに山を歩いてる状態って自由じゃないですか。 その状態で山を見たり感じたりすることって、すごく開放されててもちろん楽し
“職業・山屋”を自称し、山に関わるあらゆる仕事に貪欲に突っ込んで行っては山を「浴びる」かのような生活をおくる、山を愛しすぎた若き現代の岳人、Akimo氏。インターネットでコアな人気を誇る彼の、奇特すぎる人生哲学を追う魅惑の(誰得な)コーナー。ちなみに表題は彼の口癖。 今回より、Akimoさんが山で関わっている様々な仕事のひとつひとつにフォーカスし、その仕事について自由に語ってもらおうと思う。 今回のテーマは「歩荷」。簡単に言えば、山で荷物を背負い、運ぶ仕事だ。 「強力(ご
“職業・山屋”を自称し、山に関わるあらゆる仕事に貪欲に突っ込んで行っては山を「浴びる」かのような生活をおくる、山を愛しすぎた若き現代の岳人、Akimo氏。インターネットでコアな人気を誇る彼の、奇特すぎる人生哲学を追う魅惑の(誰得な)コーナー。ちなみに表題は彼の口癖。 同好の士と、インターネットを通じて広く交流できる時代だ。登山好きの人たちも例に漏れず、SNS上で活発に交流している様子が見られる。「ヤマレコ」などの、登山専用のSNSサービスも随分と定着した。 そんな中、
どれか一つを選ぶんじゃなくて、 山の全部に触れながら生きたい ――「山になりたい」っていうのは、つまり「山の近くにいたい」って意味なんですか? Akimo それは全然違いますね。実際、山に関わり始めてから、「山になりたい」って思うようになったのは、大学でフィールドワークをするようになって少し経ってからなんです。 いざ山に関わって生きていく上で、自分はどんな仕事をしたいのかって考えた時に、まず山の成分をいくつも分類してみたんです。植物・動物・土・森林・菌類・地形・観光
“職業・山屋”を自称し、山に関わるあらゆる仕事に貪欲に突っ込んで行っては山を「浴びる」かのような生活をおくる、山を愛しすぎた若き現代の岳人、Akimo氏。インターネットでコアな人気を誇る彼の、奇特すぎる人生哲学を追う魅惑の(誰得な)コーナー。ちなみに表題は彼の口癖。 私がAkimoさんと知り合ったのは3年前。ツイッター上で、山への溢れる想いを呟き続ける尋常ならざるアカウントを見つけ、それらの呟きがあまりにも面白くてフォローしていたのだが、ひょんなきっかけで実際に知り合うこ