mt.Akimoの「山になりたい」 導入編
【職業・山屋】を自称し、
山に関わるあらゆる仕事に貪欲に突っ込んで行っては
山を「浴びる」かのような生活をおくる、
山を愛しすぎた若き現代の岳人、Akimo氏。
インターネットでコアな人気を誇る彼の、
奇特すぎる人生哲学を追う魅惑の(誰得な)コーナー。
ちなみに表題は彼の口癖。
皆さんはじめまして。
ちょっとニッチな登山の魅力を発信する雑誌『ヤクのあしあと』を発行している、「山のよろずや ヤクの小屋」です。
これからお送りするのは、『ヤクのあしあと』にて連載されている連載インタビュー記事のバックナンバーです。
この記事を少しでも多くの人に読んでもらいたいと思い、記事の主役であるAkimoさんとも相談の上で、過去号の記事を順次無料公開していくことにしました。
もしかすると、読者の中にはAkimoさんという人物のことを知っている人もいるかも知れません。
twitterで彼の独特の感性が放つ詩的なツイートはたびたびバズっていますし
最近では、人気ゲームの実況プレイ動画に、専門職からの独特の視点を提供するゲストとして招かれたりもしました。
Akimoさんは、若き山屋です。
山という存在に魅了され、生活の全てを山に捧げています。
いつもニヤニヤと心の底から楽しそうに笑っていて、
常に新しい仕事に飛び込んでは、そこで様々な経験をし
濃密な人生を送っています。
彼は流浪の民といった風の生活を送っています。
年間300日ほどは山にいたり、山から山へ移動をしていたりして、
ほとんど家には帰りません。
彼はよく、「山になりたい」と口にします。
山が好き、山で生活したい……そういった暗喩としての言葉ではありません。彼は本当に言葉通りの意味で「山になりたい」そうなのです。
常軌を逸した存在です。
私は、彼のことを一人でも多くの人に知ってほしいと思っています。
なぜなのか。
それは、私が彼のことを「”現代病”という感染症への抗体を持つワクチン」だと思っているからです。
彼の住んでいる世界や生活スタイルは、あまりに現代の一般人のそれとはかけ離れています。彼の考え方も人生哲学もまた、あまりに現代の一般人とはかけ離れています。
しかし、彼と話しているたびに私は思います。
私たちは知らず知らずのうちに、「人間とはこういうものだ」と決めつけていたのではないか? と。
もっと人間とは多様で、自由なのではないだろうか? と。
私にとって異質に感じる彼の考え方こそ、本来の人間らしさの真に迫っている部分もあるのではないだろうか? と。
皆さんにもぜひ、私のこの感情を共有していただけたらなと思い、
この記事を公開することにしました。
よろしければ、お付き合い頂ければ幸いです。
→ 次回:①-1「そもそも山になりたいってどういうことよ?」
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