1965文字、個人(テキスト込み)や社会に要求できる事できない事について、デカルトとカントの関係を軸に
2023-1-005
認識場の個別性に対して、通用してる領域と確からしさとの相関が適用されない点についてはデカルトに、
同種の他との差異要素捨象が展開されてしまう点についてはカントに責任がありますが、
当然、主体から見た内在場だけでなく外在場にも同内容の話があり、ある社会の割り振り原理の個別性に対して、
通用してる領域と確からしさとの相関を見ないまま擁護する過剰肯定(同様に擁護した他可能性の提示込み)、個別性捨象(同種の他との差異要素捨象)を前提に糾弾する過剰否定、
これらは、文系空間がデカルトカントに対する上の修正点を認めた上で、内在場だけでなく外在場も含む話に抽象度を上げていたなら、影響力を抑えられるものとして捉えましょう。
(上の修正点は、認識を認識場の上に立ち上がってる秩序、認識者を認識場の性質が損なわれないように場全体を整合させる管理者立場とした時の、
認識場の持ち主が存在するのと引き換えとは言えない要素をその存在に帰属させない処理の結果を、
認識場の性質とするところまで管理者責任に含めてない点と言い換えられるように思いますが、
より正確には、置かれてる場に通用させ続けるという存在課題を具体化する作用に対する形骸化阻止に、仮説でしかない対象理解の確からしさ上限化が必要で、
認識者の存在に関する帰属修正は、その個別性に関する仮説改善であると共に、いらぬ加工を抑えるという認識対象に関する仮説改善でもある事から、
生遂行の上限化についての責任、もっと言うと、生遂行有り様を受容に値するものにする責任の話と思われます。
逆に言うと、生遂行を上限化できてない証拠として、認識場に置かれるものが受ける加工に、
修正余地なさという受容に値する為の条件を持たせる認識対象尊重の不在があるように思いますが、
いずれにせよ、上の修正点を認めると、カント的コギトにデカルト的懐疑を持ち込むなどの関係再構築系を含む、他のデカルトカント関係像とは決別してる形です。)
話を対近代性に拡張すると、分離への過大評価と解せる近代性の内側に留まってる文系権威は、
分離物や統合構成要素に内実確からしさを持たせずに話を済ませてしまうのに今なお健在で、
行動原理や運用原理といった内在性質や抽象物に修正余地の有無を見ない内容が、
特に、包摂拒否や個別性捨象に関してそこを見ないリバタリアン系やリベラル系をはじめ、
存在するのと引き換えとは言えない要素を存在に帰属させない帰属操作阻止(いらぬ問題意識の廃棄込み)に繋がらないそれが発信されてる、という問題があるわけです。
そして、その解決は、現象を内在性質と外在性質の統合として捉えつつ両性質が代替不可能である程、
あるいは、抽象物と具体化条件の総合として捉えつつ抽象化具体化の不十分さが解消されてる程、修正余地のなさが強まり、受容に値するとした上で、
個別性が根拠にならない局面では同種の他との差異要素捨象での話、個別性が根拠になる局面では同種の他との共通要素捨象での話とし、
ガリレオ(数学と自然の架橋)以降、理系の文章から抽象化具体化の不十分さを見逃す理系者が、実力不足として扱われるのと同内容の働きを、
文系空間に齎す展開(特に、内実が確からしいなら表層形は気にしないという文脈を、個別性が根拠になる局面でのいらぬバイアスがない状態扱いし、
他方で、表層形が同じなら内実は気にしないという文脈や、表層形共通性への立脚を個別性を割り引くある種の攻撃と見なして拒絶するという文脈を、
個別性が根拠になる局面でのいらぬバイアスが符号反転で生じてる状態扱いするポジション割り振りの達成)が本筋と思います。
拡張前の話との関連で言うと、同種の他との共通要素捨象を用いた抽象化具体化の不十分さが解消されてる状態をその時点での解決
(限定性を剥ぐ方向と引き受けざる得ない限定性を割り出す方向の追求によって得たその時点での通用領域の上限なので、
これ以上を求めるのは解決不能なものを問題状態扱いする疑似問題)と見なして、
代替不可能な内外事情にしか応じない実存である事を、個人には要求できるけれどそれ以上は要求できないとし、
対社会はこの対個人の集積(この時、恵まれているいないによらず個々人に求められるものが同じ実存方針であるという意味で平等な社会、
課されてる条件における上限という内実確からしさのみが受容条件である点と受ける具体的扱いの根拠が外在場の疑似でない固有性である点とが同時に成り立つ社会になってる)、
テキスト解釈問題(異なる価値観への擁護が過剰肯定、糾弾が過剰否定になる問題)は、
例えば、10年前や5年前、現在の同一個人についてのこの対個人(受容に値する歴史展開についての理解)における過去を、異なる時空の誰かに置き換える処理、そう捉えましょう。