【詩】十八歳
僕は十八歳の頃、とんだ思い違いをしていた。
善悪の判断、例えば今起こっているどこかの国の戦争に対しても、大人になれば自分なりの意見が言えるようになると思っていた。
文章を書く、小説を書く、ということにおいても、多くの本を読めばいつか自分の文章が書けるようになると思っていた。
けれど、それは全く以って違かった。
心の底から「書こう」と思い、
小さなニュースに耳を澄ませ、実際に行動しなければ、一文字だって書けやしないのだ。
いまこの瞬間、
不安定で心許ない自身を文字通り削り出すこと。不完全さを認めてあげること。
どこまでも、いま現在のわたしを表現する。
形にするんだ。
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