日本の裏側のアマゾンで太陽を眺めた日々
南米アマゾン川を貨物船に乗って下った2年前、あの7日間で何度太陽を見送って、迎えたんだろう。
傷心と言うのか、鬱屈と言えば良いのかは分からないけどメンタル下向き矢印って気分で乗り込んで始まった広い広い長いアマゾン川の船旅。
夕方にはコンテナの上に座って、日没を眺めながら支給された夕食を貪る。
船の上での何もしない1日でも、太陽は勝手に沈んでいく。そして夜を超えて朝を連れてくる。
日本からお下がりの太陽をもらって、この夕日が明日の日本を照らす。
自分の馴染みの地と、今いる場所の明るさが違うと「ああ地球ってちゃんと丸いんだな」と実感できたりした。
日本の明日のみんなを照らしてくれな太陽サン…とか思いながら見送っていたな。
そして深い夜のアマゾン川を明日の太陽がやってきて、色のある世界にしてくれる。
冬の夜のアマゾン川は寒かった。だけど太陽が登ると暖かく、そして暑くなる。
「いつ着くのかな〜」なんて呑気なことを考えながら、昼のアマゾン川を眺めてスイカを食べたり、ひたすら沈んだ思考を引っ張ったりしていたアマゾン川下り。
今日も向こうの地では、太陽が昇ってアマゾン川を照らしているんだろうな。
帰国して、悩んだ末に大学院に復学して、研究して苦しんだり楽しかったりした日々にもアマゾン川ではあの太陽が変わらずに毎日を持ってきていた。
きっと今日も明日もアマゾン川を照らし終えた太陽が今自分がいる場所を照らしてくれるんだろう。
そう思いを馳せる場所が地球の中にあるのは幸せなことだな。
あの時旅をして良かった。
写ルンですでも撮っていたアマゾン川の夕暮れ
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