問いという（暴）力

政治家でもいますね「論争のうまい人」。相手の主張に正面から反論するのではなく「相手が知らなそうなどうでもいいこと」を質問するんです。相手がそれに答えようとしたら、それで勝ちです。質問して、答えを査定できる立場を先取したものが論争では「勝っているようにみえる」というテクニックです。

— 内田樹 (@levinassien) September 29, 2020

「答え」よりも、「問い」の方が力を持つ。
「問い」は、「答え」に先行するから。
「問い」は、場を規定するから。
問う側は、すなわち、「答えを査定できる立場」だから。

相手をやっつけるためのコミュニケーションではなく、建設的なそれを望むのであれば、相手からの「答え」についてあれこれ言う前に、自らが発している「問い」の質に目を向ける。