お付き合いを考える
過敏性腸症候群である。高校生のころ、社会人としてブラックな仕事に邁進していたころ、そして最近また、この病気とつきあうことになってしまった。
病気というか、症状だ。平気な時は全然平気。思うにストレスと大きな関係がある。高校生の時はさまざまな原因が絡んだ不安に、社会人の頃は仕事のストレスに、今回は絶対たぶんコロナに起因する生活の不安が原因だ。高齢で基礎疾患のある義両親がワクチンを打ってくれたのですこしはほっとしているが、まだまだ不安は続く。
「不安感が長持ちする人」というのは想像力があり、先のことを考えすぎてしまうためというが、すなわちそれは「今」をおろそかにすることに他ならないので、あまりに不安にとらわれたときには現在のことに集中するようにしている。放っておいても先を考えてしまう性格なので、それでちょうどいい。
なお過敏性腸症候群の症状はいろいろあるが、私の場合は腹痛と下痢である。迷走神経反射もある。地獄。
高校時代は単なる腹痛で済んだのだが、社会人時代、車に乗ると症状が出るようになり、下痢がはじまったときは「まじかよ」と言う気持ちだった。尾籠なお話ですけれども、便秘の人に申し訳ないくらい終わりがないのでトイレから出てこれないのだ。
一時期は、キャンピングカー(トイレ付)でないと外出できないのではないか? と思いつめたほどの症状だが、何がきっかけか忘れたけど治ってそのまますごし、最近また復活して、すごいつらい。
語彙を失うほどつらい。
痩せるんだけどただの水分だし。そもそも痩せたいとあまり思わないくらい胃腸が悪いのだ。今年の年初、「体に厚みをつけろ」と言われたほど体が薄いのだ。下腹は出ているのに……
そんなわけでひきこもり、たまにスーパーや近所に用事に出掛けては、昔の漫画でよくある「足の部分がぐるぐるマークになっている」風の駆け足で帰ってきてトイレに籠っている。
車でのお出掛けが特に鬼門。どうやって大阪に帰っていたのか思い出せないくらい乗れない。
はやくオリンピックにまつわるもろもろが過ぎて平和になってほしい。そのとき治っていることを祈りながら、今日もトイレに籠るのだった。(※書いてるのはリビングです)